【この1枚】ハンブルクの中心で酒井高徳が浮かべた大きな笑顔
マクデブルク戦で勝利を収め、ほっと笑顔を浮かべるハンブルクの酒井高徳。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ピッチ上の指揮官と言える存在。新体制初戦で勝利し、ケルンと並んで勝点1位タイに。
[ブンデスリーガ2部 11節] マクデブルク 0-1 ハンブルク/2018年10月26日/MDCCアレナ
監督交代に踏み切ったハンブルガーSVが10月26日のアウェーでの1.FCマクデブルク戦、ハネス・ヴォルフ新体制下で白星スタートを切ることに成功した。
なかなかチャンスをモノにできずにいたなか、77分のナレイのゴールが決勝点となり競り勝った。これでハンブルクは6勝3分2敗、首位のケルンと勝点21で並んだ(得失点差で2位)。
そのなかで酒井高徳は4-1-4-1の右サイドバックで先発フル出場を果たした(伊藤達哉はベンチ)。チームの中心選手として、ある意味、ピッチ上の指揮官として、チームメイトに指示を出し、鼓舞し、そして全体のバランスを保つように90分間プレーしていた。
そんな酒井が試合後に浮かべた笑顔。歓喜の輪の中心に彼はいた。人を惹きつける大きな笑みだ。
長谷部誠と同じくロシア・ワールドカップ(W杯)を最後に、日本代表からの引退を表明した。その決断を下すことは、そう容易くはなかったという。
そして、今、ハンブルクでの日々にすべてを捧げている。
4シーズン目になるハンブルクを1年で1部に復帰させる――。キャプテンを務めてきただけに、その想いが人一倍強い選手でもある。
シーズン最後、その目標を叶えたとき、酒井がどんな笑顔を浮かべるのか。その日に向けて、ハンブルガーとして、酒井高徳は戦う。
文:サカノワ編集グループ