【W杯】倒れる“演技”でエンボロ退場、“誤審”が招いたVARの悲劇。アルゼンチンが3-1でスイスを下す
北中米W杯の準々決勝・アルゼンチン代表戦、スイス代表のエンボロは2枚目のイエローカードを受けて退場処分に。写真:ロイター/アフロ
カードなしのファウルと判定されていれば、VARのチェックはなかった。
[北中米W杯 準々決勝]アルゼンチン 3(2延長0)1 スイス/2026年7月12日(現地11日)/カンザスシティ・スタジアム
FIFA北中米ワールドカップ(北中米W杯)準々決勝、アルゼンチン代表が延長戦で2ゴールを決め、3-1でスイス代表に勝利を収め、準決勝進出を果たした。アルゼンチン代表はイングランド代表と対戦する。
この試合の分水嶺となったのが、72分、スイスが1-1と追いついて勢いに乗っていたなかで、FWブレール・エンボロが、この日2枚目のイエローカードを受けて退場となった場面だった。
当初はエンボロに対するタックルによるファウルで、アルゼンチンのレアンドロ・パレデスにイエローカードが提示された。
しかし、ここでVARが発動。2026-27シーズンの新競技規則が適用されるシチュエーションとなった。「人違い」のイエローカードについて、「反則を犯したチームと異なるチームの選手にカードが提示された場合」が追加されていた。そのため今回、ファウルを受けたように装うシミュレーションがあったため、主審はパレデスの反則を取り消し、エンボロにイエローカードを提示。すでにイエローカードをもらっていたエンボロはこの日二度目の警告により、退場処分となった。
このシーン、もしもパレデスに対する(イエローカードなしの)ファウルと主審が判定していた場合、「カードの人違い」には該当しないため、VARは介入できなかった。
つまり、アルゼンチンのパレデスにイエローカードが提示されたことで、そのカードが妥当であり正しかったかをVARが映像でチェック。明らかな間違いの可能性があり、本来はスイスのエンボロが警告の対象ではないかと判断し、主審に進言したということだ。
数的優位に立ったアルゼンチンは、まず失点しないことを優先し、延長を含めた120分を戦い抜いて勝利を手にした。
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