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川崎対鹿島、町田のゴール取り消しは「ワールドクラスの判定」

永木(左)のFKに町田(右)がヘッドで合わせたもののノーゴールに…。(C)SAKANOWA

「Jリーグジャッジリプレイ」、オリバーJFA審判副委員長が解説。”ナイスジャッジ賞”創設も検討。

[J1 2節] 川崎 1-1 鹿島/2019年3月1日/等々力陸上競技場

『DAZN』の「Jリーグジャッジリプレイ」が3月5日に更新され、2節の川崎フロンターレ対鹿島アントラーズ戦の27分、永木亮太のFKにCB町田浩樹がジャンプヘッドで合わせて鹿島がゴールネットを揺らしたものの、「ノーゴール」の判定になったシーンが扱われた。JFA審判委員会のレイモンド・オリバー副委員長、Jリーグの原博実副理事長、Jリーグウオッチャーの平畠啓史さんの3人が議論を交わしながら検証していった。

 判定は土居聖真のオフサイドのファウルに。平畠氏は「現場で見ていたが、誰がどのファウルでノーゴールなのかは分からなかった」と語った。

 オリバー氏はこの判定について、次のように説明した。

「私も現場で原さんと見ていて、最初は素晴らしいゴールだと思いました。しかし、これは一級品の判定です」

 そのうえで、判定について詳しく解説した。

「8番の選手(土居)はオフサイポジションにいます。そこで問題は8番が、GKがボールに向かうプレーに影響を与えているかどうか。ただ、GKがパンチングに行くタイミングが遅れ、プレーに影響を与えています。オフサイドであることは明らかでした。こうした場合、主審と副審で会話をして判定をすることが多いですが、すぐ判定を下せた副審はワールドクラスでした」

 原副理事長は「佐藤隆治主審もいいポジションにいました。素晴らしいジャッジでした。素晴らしいジャッジ賞も作りたいですね」と、”審判団”を表彰する案を明かした。またオリバー氏も「副審の方が取り上げて、褒められることはないので、良い機会だと思います」と説明した。

 町田にとっては今季初ゴールが幻になってしまって残念ではあったが……。ただチョン・ソンリョンが危険にさらされていたことも事実。そのあたりを一瞬で判定した審判団を、3人はたたえていた。

文:サカノワ編集グループ