【U-24日本代表 先発予想】GK沖悠哉&鈴木彩艶にチャンス。前線の上田･前田･林…インパクト残せば東京五輪が大きく近づく

中１日、５日のガーナ戦に中心選手は集中か。

[チャリティマッチ] 日本 – U-24日本代表／2021年６月３日19:30／札幌ドーム

　日本代表（SAMURAI BLUE)対U-24日本代表のチャリティマッチが６月３日、キリンチャレンジカップ・ジャマイカ代表戦の中止を受けて行われる。試合は新型コロナウイルス対策のため札幌ドームで無観客にて行われる。突然の準備を強いられた兄弟対決の「弟分」にあたるU-24日本代表だが、さらにこの試合から中１日で福岡でU-24ガーナ代表戦が組まれる。東京オリンピック初戦・南アフリカを想定した重要な一戦であり、当然、中心選手はその博多決戦に備えることになるだろう。

　一方、実戦形式が１試合増えたことで、当落線上にある選手、急成長を遂げている選手にとっては、下克上や一発逆転を狙える機会だ。

　森保一兼任監督、そして今回代行を指揮を執る横内昭展監督（日本代表コーチ）の言葉をもとに、U-24代表の日本代表戦のスタメンを予想したい。

　両カテゴリーを見る森保監督はこの試合について、「ワンチームツーカテゴリーで、一つのチームが対戦することになると捉えている」と語る。つまり日本代表のラージグループによる、フル代表と東京オリンピックに挑む２チームの対戦と位置付ける。

　また横内代行監督はこの試合が決定した際、「そこにゲームが入るのか、とスケジュール的なことをまず考えました。５日のガーナ戦に向けて準備をしていたので、難しさはあると思います」「決まったあと、選手たちは非常にポジティブに取り組んでいます」と語る。基本的には５日のガーナ戦から逆算して臨むことになりそうだ。

　メンバー27人全員が北海道入り。例えば、４人が招集されたゴールキーパーにとって、この一戦はビッグチャンスになる。鹿島アントラーズで昨季途中から実績を積み多くの勝利をもたらしてきた沖悠哉、浦和レッズで日本代表GK西川周作からポジションを掴む勢いにあるリーグ５戦中４試合無失点の18歳・鈴木彩艶。この年代は、谷晃生とすでに日本代表デビューも果たした大迫敬介が中心となってきたが、日本代表戦を含めた６月シリーズのパフォーマンスによって、その序列が変わる可能性は十分あり得る。

　同様にオーバーエイジが採用されなかった前線は、ケガからの復帰を果たして鹿島で調子を高めてきた上田綺世がややリードしているものの、それぞれ個性が異なり、東京五輪出場へ「確定」と言える選手がいない。前田大然、林大地、田川亨介……今回のような全国的にも注目を集める一戦で先発し、強烈なインパクトを残せれば、18人入りは大きく近づく。

　交代枠はフィールド７人＋ゴールキーパー１人、ケガなどをした場合はさらに追加できる特別ルールで行われる。森保監督が「絶対的な戦力」として招集した吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航のオーバーエイジ３人が“お披露目”で起用されることはあるのか？　彼らは５日の試合に万全の状態で臨むのか!?　そして橋岡大樹対原口元気、三笘薫対谷口彰悟、久保建英対小川諒也、上田対植田直通など、新旧チーム内対決も実現するか。五輪本番の「18人」と限られた枠を考慮してのポリバレントな能力を試す機会にもなる。いろいろ見どころのある一戦だ。

　日本代表対U-24日本代表戦は３日、19時30分にキックオフを迎える。試合はTBS系列で生中継される。

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[文：サカノワ編集グループ]