【名古屋】根付き進化する風間スタイル。J初得点シミッチは「4連勝を狙う」
開幕戦で2ゴールを決めたあと、得点を決められずにいる名古屋のジョー。ただ前線の軸として今季も欠かせぬ存在だ。(C)SAKANOWA
G大阪との攻撃の長所を出し合う好ゲームを制す。次節はアウェーのFC東京戦。
[J1 3節] G大阪 2-3 名古屋/2019年3月9日/パナソニックスタジアム吹田
両チームともに攻撃面で持ち味を発揮し合う好ゲームを、名古屋が力でねじ伏せて開幕からリーグ3連勝を収めた。昨季は開幕リーグ4試合負けなしだったが(3節で引き分けて3勝1分)、今季の強さは本当か。試合終盤には強引なプレーも組み入れながらも打開。その戦いぶりからは、試合巧者ぶりも感じられた。
名古屋の風間八宏監督は試合後のフラッシュインタビューで、次のようにチームの充実ぶりを語った。
「今は交代選手を含めて、全員で勝つために戦うことができている。それからもう一つが、私たちをしっかり後押ししてくれるファミリーがいるということです」
ただ、指揮官はまだ決して満足していないとも強調していた。
「まだまだ足りないところはありますので、そこはしっかりもっともっと進化しないといけないので、しっかりやっていきたいと思います」
やはり昨季のことがあるからか……言葉は少なかった。それでも、その表情はとても明るかった。
風間監督のスタイルが根付くなか、ジョアン・シミッチ、米本拓司、吉田豊、赤﨑秀平ら新加入選手が噛み合い進化を加速させている。昨季のように、中心選手がコンディションを落とした時、再びチーム力の真価が問われるか。
この試合では、25歳のシミッチが加入後初ゴールを決めた。彼も試合後のフラッシュインタビューで、次のように喜びを口にした。
「すごく嬉しいです。初ゴールを決められてとても気持ち良いですが、何より勝利に貢献できたことが嬉しいです。シャビエルがボールを蹴る瞬間に動き出したことで、先にボールに触り決められました。厳しい戦いが続きますが、次の東京戦でもぜひ4連勝を狙っていきたいです」
再びアウェーに乗り込む4節は、風間監督と長谷川健太監督というJリーグを代表する日本人同士の指揮官対決になる。ハードワークや走りの質を追及している点は両チームに共通するもののスタイルは全く異なるだけに、味スタでの一戦は注目を集めそうだ。
文:サカノワ編集グループ