なでしこL開幕。ベレーザ5連覇挑戦、INACが対抗、浦和は名将就任
なでしこリーグが開幕!写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
女子ワールドカップへ、さっそく”ラストアピール”の場に。
「プレナスなでしこリーグ」が3月21日、全国各地で一斉に開幕する。
2018シーズンは、改革と言える新たなチーム作りに着手した日テレ・ベレーザが3冠(リーグ、カップ戦、皇后杯)を達成。ベレーザは今季、史上初の5連覇の偉業に挑戦する。
もちろん他チームも「打倒ベレーザ」のスタンスで女王に挑む。ベレーザの主将を務める田中美南は「いろんなチームが対策してくると思いますが、個人のレベルアップとよく監督から映像で見せてもらうマンチェスター・シティのような判断の質や速さをチームとして出せるようにしていきたい」と抱負を語り、より一層高い理想を掲げる。なでしこジャパン(日本女子代表)としてフランス女子W杯でのメンバー入りも狙う田中は、個人としてもゴール前でのプレーに幅を持たせることをテーマに取り組む。
そんなベレーザと開幕で対戦するのがジェフユナイテッド市原・千葉レディースだ。今オフにチームを牽引してきた深沢里沙(ちふれASエルフェン埼玉へ)、櫻本尚子(ノジマステラ神奈川相模原へ)らが移籍し、大幅に選手が入れ替わった千葉だが「ジェフの“走る!戦う!”というアグレッシブなサッカーをやっていく」とキャプテンの上野紗稀は意気込む。
他にもベレーザ時代に3連覇を達成した森栄次氏が監督に就任した浦和レッズレディースvsなでしこジャパンでも活躍するFW横山久美がキャプテンマークをつけるAC長野パルセイロ・レディース、ともに指揮官が変わり新たな変化を秘めたノジマステラ神奈川相模原vsマイナビベガルタ仙台レディースなど好カードが組まれている。昨季ベレーザを得失点差で上回りながら勝点5差で2位に甘んじたINAC神戸レオネッサは、ギリギリで残留を果たした日体大FIELDS横浜と対戦する。
女子サッカー界にとってワールドカップイヤーとなる2019年。チームそれぞれの第一歩となるだけでなく、選手たちにとってはワールドカップ本大会までのラストアピールの場となる。開幕から見応えのあるプレーを見せてくれるはずだ。
取材・文:早草紀子
text by Noriko HAYAKUSA