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岡田武史氏の秘蔵っ子がブレイクの予感。湘南DF小野田将人「いつでもチームのために」

湘南の小野田将人。(C)SAKANOWA

謙虚に恩を大切に。自身を研磨し、周りを輝かせる。

[J1 7節] 湘南 – 松本/2019年4月14日/Shonan BMWスタジアム平塚

 湘南ベルマーレのDF小野田将人が、国際Aマッチの中断期間を挟みJ1リーグの3試合連続でストッパーとしてスタメン出場を果たしている。チームはその間、2勝1敗。自身もデビュー戦で初ゴールを奪う活躍を見せ、勝点獲得に貢献している。

 2015年からFC今治で四国リーグとJFLでプレーし、一気にJ1の湘南にレンタルで加入。島村毅を彷彿させるパワーと闘争心を兼ね備え、加えて豊富な運動量とバイタリティも武器とするストッパーだ。ルヴァンカップの2試合で結果を残し、リーグ戦でのスタメン獲得につなげた。

 まだ主力だ、と言えるほどではないともちろん自覚する。ただ、少しずつチームに貢献できている、という感触は得られてきた。

「特に仙台戦(自身のJ1リーグデビュー戦で1得点。〇2-1)は自分が得点に絡めて貢献できていると実感できました。一方で、失点の場面、自分はまだまだ守備面で課題としているところを感じ、そのあと勝ちが続いても、もう一度見直す時期だと感じていました」

 小野田はそう語る。

 曺貴裁監督のもと、チームの力になれている――。それは試合に出られているというだけでなく、戦術を理解することで、チームの底上げにもなっている、という感覚も大きい。

「(誰にでもチャンスがある)それは湘南のいいところだと思います。温度差がなく、誰が試合に出ても同じサッカーができる。そこはストロングポイントの一つだと思います」

 小野田も、どのようなシチュエーションでも、チャンスが来れば、いつでも臨める準備をしてきた。そのスタンスはもちろんこれからも変わらない。 

「ここからルヴァンカップとリーグ戦が続きますけれど、どういうメンバーや布陣になるか直前まで分かりません。自分もいつ出てもいいように、出た試合ではしっかり勝てるように、また、出ていない時でも、チームに何かしら貢献できるようにやっていきたいと思います」

 謙虚に恩を大切にして、それでいてプレーは迫力がある。FC今治の現在代表を務める元日本代表監督の岡田武史氏から受けてきた薫陶を申し分なく吸収してきた秘蔵っ子が、湘南ベルマーレの一員として、自身を研磨し、周りを輝かせる。

文:サカノワ編集グループ