U-20W杯は大丈夫?浦和DF橋岡大樹が松葉杖で姿を現す「ちょっと自分では分からない」
担架で運ばれる橋岡大樹。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
おそらく大したことはないと気丈に語ったものの…。
[J1 8節] 浦和 1-0 神戸/2019年4月20日/埼玉スタジアム2〇〇2
浦和レッズのDF橋岡大樹が2回連続でスライディングに行ったあと、左大腿部の裏側を傷めて自ら交代を要求し、57分に宇賀神友弥と交代するアクシデントに見舞われた。
試合後、選手がメディアの取材に応じる「ミックスゾーン」に、橋岡は松葉杖をついて現れた。足の状態について橋岡は「『左足をつくな』と言われたので、ちょっと大げさですけれど。(左ハムストリングスを傷めた?)かな、という感じです。全然そんなに大したことではないと思っています」と気丈に語った。
スライディングに行った際、左ハムストリングス付近に激痛が走ったという。肉離れの可能性が高いか。橋岡はピッチ脇で倒れ込み、担架でロッカールームに引き上げた。この日は自宅で様子を見て、改めて精密検査を受けるそうだ。
一方で、「初めて(の痛み)です。正直なところ、ちょっと自分では分かりません。無理しないほうがいいと判断しました」とも明かしていた。
橋岡はU-20日本代表の中心選手として、5月23日に開幕するポーランドU-20ワールドカップ(W杯)にも参戦することが濃厚だった。果たしてその舞台に間に合うのか、影響が出ないかどうかも懸念される。
「勝てたことが一番。2試合連続無失点で抑えられたことが収穫です。課題としては、攻撃面でもう少しチャンスメイクできれば」
そのようにこの試合を振り返った橋岡だが、サイドでタフに走り続け、球際でも強さを発揮。途中交代ではあったものの、しっかり勝利に貢献した。チームに活力を与える19歳は、「むしろ、そこで無理をせず、すぐダメだと判断したことをポジティブにも捉えています」と前を向いた。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI