【U-20日本代表】中村敬斗が「ガンバで学んできた」貪欲さと献身性で世界に挑む!
U-20日本代表に選ばれた、G大阪の中村敬斗。(C)SAKANOWA
宮本恒靖監督からはU「全力を出し切ってこい!」と声を掛けられる。
ガンバ大阪のFW中村敬斗がU-20日本代表の一員として、5月23日に開幕するポーランドU-20ワールドカップ(W杯)に挑む。
18歳(7月28日で19歳)の中村は、このチームで一番年上の20歳の選手とは2学年下になる。2017年にはU-17ワールドカップ(W杯)に出場。ただ、この世代のチームにはコンスタントに選ばれてきたわけではなかった。それでも昨年3月にプロ初ゴール(ルヴァンカップ・浦和レッズ戦)を決めたあと、東京五輪世代にあたるU-21日本代表に飛び級で緊急招集。その”一発”のある攻撃は、日本代表と東京五輪代表を兼任する森保一監督からも高く評価されてきた。今回もその”一発”が影山雅永監督に買われて、まさに最後に食い込んできた。
「貪欲に狙いに行くのはもちろん、味方を使ってゴールを奪うところは、ガンバで学んできたところ。確実にゴールをとれる、チームを勝たせる。そういったつけてきた力を、発揮したいです」
そのように中村は決意を語る。
ポーランドへの出発前日に行われた5月13日の流通経済大学との練習試合では、クロスに合わせて強烈なミドルを突き刺した。さらに後半は右MFで出場し、ゴールをももたらした(スコアは5-0)。その「ガンバで学んだ」、自ら決めて、周りも生かす――をさっそく実践してみせた。
「そういった意味では、右サイドで起点になってゴールを奪えましたし、クロスに合わせて点を自分で入れられて、守備を含め90分走り切れました」
G大阪の宮本恒靖監督からはU-20代表選出に際し、「おめでとう。全力を出し切ってこい!」と声を掛けられたという。
U-19アジア選手権でこのチームの守護神だった、G大阪のチームメイトであり同い年の谷晃生が、今回は間に合わなかった。その想いも含め、中村がG大阪の代表として、ポーランドで世界に挑む。
文:サカノワ編集グループ