松本見事、山形痛恨。J2屈指のストライカー阪野豊史が完全移籍
山形から松本への移籍が決まった阪野豊史。(C)SAKANOWA
松本がJ1残留に向けて、J2首位タイの山形から最多スコアラーの引き抜きに成功。
J2のモンテディオ山形の阪野豊史が7月16日、J1の松本山雅FCに完全移籍で加入することが決定した。両クラブが発表した。背番号は「50」。
阪野豊史(さかの・とよふみ)は1990年6月4日、29歳。埼玉県出身。181センチ・81キロ。 これまでのキャリアは、三郷Jrユース―浦和レッズユース―明治大―浦和レッズ―栃木SC―愛媛FC―モンテディオ山形。
山形は現在11勝7分4敗の勝点20で、京都サンガF.C.と並んで首位タイ(2位/24得点・14失点)。そのチーム最多得点の”エース”を、J1の17位(4勝5分10敗 10得点・24失点)に沈みリーグ最少得点の松本が引き抜くことに成功した。
阪野は山形の公式ホームページで次のようにコメントしている。
「モンテディオのファン、サポーターの皆さまへ。
はじめに2年半の間本当にありがとうございました。
山形ではフロント、監督、スタッフ、最高のチームメイトに支えられて頑張ることが出来ました。そしてどんな時も背中を押してくれる皆様に大きな力をもらいました。
ホームはもちろん、アウェイでも沢山の方に来て頂きました。初めて山形に来て、山形県民の地元愛とモンテディオを応援しようという強い気持ちに後押しされ、感動を受けたのを今でも覚えています。
次にシーズン途中という大切な時期に、チームを離れることになってしまい大変申し訳ありません。大きな決断でしたが、自分で選んだ道を全力で走って行きたいと思います。
山形県で生活をし、山形の温泉・自然・さくらんぼ・お肉・お米など数えきれないほどの良さを知り、この土地が大好きになりました。ここを離れるのはつらいですが、悔いが残らないよう、これからも頑張りたいと思います。
山形で戦った108試合は僕の宝物です。山形で得たたくさんの経験を胸に今後のサッカー人生を戦って行きたいと思います。」
一方、松本のファンとサポーターに向けて、次のように呼び掛けている。
「松本山雅FCのファン・サポーターの皆様、はじめまして。
大きな決意を持ってここに来ました。 自分の持っている力を全て出し、松本山雅FCと共に成長していきたいと思います。
一つでも多くの勝利をサポーターの皆様と分かち合えることを楽しみにしています。 よろしくお願いします!」
今季J2リーグ21試合7得点、通算成績はJ1リーグ9試合0得点、J2リーグ185試合47得点。
山形を牽引してきたJ2屈指のストライカーがこのタイミングで移籍――。J1残留を目指す松本にとっては見事な実力派の補強であり、J1復帰が視野に入っていた山形にとっては痛恨と言える。阪野にとっては、浦和時代の2014年以来のJ1挑戦。松本の救世主になれるか!
[文:サカノワ編集グループ]