パトリックと宇佐美の「黄金コンビ」G大阪で復活。高木彰人は山形に移籍
広島でのパトリック。(C)SAKANOWA
ボルドーに移籍したファン・ウィジョ穴を埋められるか。
サンフレッチェ広島のFWパトリックが7月25日、ガンバ大阪に期限付き移籍することが決まった。両クラブが正式に発表した。期限は2020年1月1日まで。契約内容により、パトリックは広島とのすべての公式戦に出場できない。背番号は「18」。2017年7月以来、ちょうど2年ぶりに復帰となる。
パトリックは1987年10月26日生まれの31歳。ブラジル出身。189センチ、82キロ。アトレチコ・ゴイアニエンセなどを経て、2013年に初来日し、川崎フロンターレ、ヴァンフォーレ甲府、フォルトゥレーザを挟み、2014年からガンバ大阪、2017年7月から広島でプレーしてきた。
今季はJ1リーグ13試合3得点。ケガに悩まされてきたものの、最近3試合のうち2試合で先発フル出場して2ゴール。J1リーグ通算157試合67得点。
G大阪の最前線を担ってきた韓国代表FWのファン・ウィジョがこのほど、フランス1部リーグのFCジロンダン・ボルドーに完全移籍。前線の柱を失ったチームは、宇佐美貴史をフォルトゥナ・デュッセルドルフから復帰させ、さらにパトリックの引き抜きにも成功した。
パトリックには浦和もオファーを出していたと言われるが、戦力としてはもちろんのこと、何度も痛い目に合わされてきたG大阪の2トップ再結成を阻止したいという思惑もあったか。
2014年のG大阪の3冠達成など黄金期を築いたパトリックと宇佐美の「ゴールデンコンビ」が、再びG大阪で復活することになった。あの輝きを取り戻すことはできるのか、あるいは当時以上の輝きを放つのか。チーム再建とともに、上位進出へのカギを握る。
パトリックはG大阪の広報部を通じて次のようにコメントしている。
「新たなチャレンジがしたく、移籍を決断しました。
ガンバ大阪というクラブの歴史には自分の名が残っていると思いますが、離れたあとも自分が真摯に取り組んできたからこそ、今回も声をかけていただいたと思っています。
僕のハートの一部はガンバの色に染まっているし、今でも強い思い入れがあります。チームもサポーターも強い気持ちがあります。
またガンバに戻れることを嬉しく思うし、強いガンバにできるように頑張りたいと思います」
一方、広島のサポーターへ、次のようにあいさつをしている。
「まず、サンフレッチェ広島が自分と家族にしてくれたことに感謝しかありません。
今まで自分がこのクラブで取り組んできたことだけでは恩返しできないぐらいの厚いサポートをしていただきました。
広島ではタイトルを獲ることが目標でしたので、この時期に去るのは心苦しいですが、このクラブはずっと僕の心に残るチームですし、どこに行っても応援しています。
また、サポーターにはピッチで熱い応援と後押しをしていただいただけでなく、街でも声をかけていただき感謝しています。本当にありがとうございました」
また今季J3リーグで17試合11得点と爆発している21歳のFW髙木彰人がモンテディオ山形に育成型期限付き移籍することが決まった。期限はパトリックと同じく2020年1月1日まで。
高木は次のようにコメントしている。
「プロに入って苦しい想いをしていた時も、サポーターの人たちにはたくさん応援をしてもらいましたし、その応援が自分の支えとなって、今まで頑張って来れました。
山形に行ってもしっかり結果を残して、今まで応援をしてくれたサポーターの皆さんに自分が頑張っているところを少しでも見てもらえたいと思います。
そして、またガンバに必要な選手となれるよう、これからも努力していきたいと思います」
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[文:サカノワ編集グループ]
Title:Patrick and Usami’s “Golden Combi” re-tag in Gamba Osaka. Akito Takagi transferred to Yamagata