「審判は石」過去の話に。『新ルール』で高山主審が申し訳なさそうに笛を吹く│札幌VS浦和

札幌の荒野拓馬。(C)SAKANOWA

主審にボールが当たり攻守が切り替わる――今後はドロップボールに。

[J1 22節] 札幌 1-1 浦和/2019年8月10日/札幌ドーム

 北海道コンサドーレ札幌対浦和レッズ戦の87分、こんなシーンがあった。

 札幌が猛攻を仕掛けて、高いポジションを取っていた荒野拓馬がセカンドボールを拾って左サイドの進藤亮佑にパスを出す。すると、このボールが高山啓義主審に当たって、浦和の関根貴大が持ち運び、逆襲に転じる――。そこで高山主審は笛を吹いて、試合を中断した。

 8月から導入された『新ルール』が適用された場面だった。

 新ルールでは、審判にボールが当たって『ゴールに直接つながる』、『ゴールにつながるチャンスになる』、『ボールを保持するチームが入れ替わる』そのいずれかの場合、最後にボールを触ったチームのドロップボールになると明記されたのだ。

 今回、札幌の選手のパスが高山主審にあたり浦和のボールに切り替わった。そこで高山主審は、新ルールの規定により、笛を吹いたのだ。

 もしも、この場面が7月までに起きていれば、主審も「石」と同じ扱いで、プレーは浦和ボールで続行されていた。

 今回、札幌の進藤は荒野からのパスがつながっていればビッグチャンスだったのに、という感じでアピールをしていた。

 やや申し訳なさそうに高山主審は説明していた。ただ主審のポジショニングも判定に大きく関係する昨今、よりボールに近い位置にいることが増え、このような規定も設けられたと言える。ちなみにドロップボールも新ルールで「最後に触ったチームの選手」がボールに触れることが定められた。

 サッカーの新ルール関連で言えば、むしろ75分に札幌がFKを獲得した場面は課題になるか。守備側の壁付近1メートルに攻撃側の選手が入ってはいけない、というルールが設けられた、やや時間がかかった。

 これまでの壁を作る際の駆け引きの時間を減らし、プレーイングタイムを増やすという狙いだが、今回、プレーが中断から試合再開まで「3分」かかっていた。新ルールの狙いが反映されていたとは言えず、むしろ、さらに時間を要しており、こちらのほうが当面の課題になるか。

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[文:サカノワ編集グループ]

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