【松本→マリティモ】前田大然「もうすでに家族の一員のよう」
前田大然。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
クラブ公式サイトのインタビューに登場。
松本山雅FCからポルトガル1部リーグのCSマリティモにこのほど期限付き移籍したFW前田大然が8月13日、クラブの公式サイトのインタビューに登場した。前田はマリティモのバレイロススタジアムのピッチにこれまでプレシーズンマッチとリーグ開幕戦の二度立ってきたが、「もうすでにヴェルデールブラ(緑赤、マリティモ)の家族の一員になれたような気がします」とサポーターの歓迎に胸を打たれた。
「スタジアムの全員が叫んでいて、それがマリティモだと言っているのだと気付きました。ラスパルマスとのプレシーズンマッチでは感銘を受けました。数日前に到着したばかりだと言うのに、フィールドに入った瞬間、私はクラブの家族の一員になれた気がしました」
松本でプレーしていたアルウィンと少し雰囲気が似ていたのかもしれない。そのように前田は早くも新天地の雰囲気に溶け込めたようだ。
「私たちは一緒に勝つために戦っていて、フィールドで幸せを感じながら楽しめています」
そして前田は「自分の仕事と学ぶことに集中しているので、私に懸けてくれたチームのため全力で戦うだけです」と決意を示している。
期待を力に変える男、前田大然。この環境のもと、サポーターの情熱にそれ以上の情熱で応えてくれるはずだ。
前田は1997年10月20日生まれの21歳、大阪府出身。173センチ、67キロ。通算成績はJ1リーグは18試合2得点、J2リーグ通算70試合20得点。これまでのキャリアは、太子JSC―川上FC― 山梨学院大附属高 ―松本山雅FC―水戸ホーリーホック―松本山雅FC 。日本代表(国際Aマッチ)2試合0得点。
CSマリティモは昨季12勝3分19敗(26得点・39失点)の勝点39で11位。安西幸輝が移籍するポルティモネンセより一つ順位を上回った。中島翔哉のFCポルトは2位。
マリティモは、マデイラ諸島の都市フンシャルに本拠地を置く。1926年にポルトガルカップで同諸島で初めての公式戦タイトルを獲得。フンシャルには、CSマリティモとCDナシオナルの2つのサッカークラブが本拠地を置き、2クラブの一戦は「マデイラ・ダービー」として知られ、島を2分する大イベントである。
関連記事:【松本】ニュースター候補の前田大然が攻撃の火付け役に「あとは結果」
[文:サカノワ編集グループ]