冨安健洋の右SB起用に吉田麻也「セルヒオ・ラモスのように若いCBは良い経験を積める」

冨安健洋。写真:徳原隆元※トリニダード・トバゴ戦より

冨安も「オプションの一つとして、チームに貢献したい」

[キリンチャレンジカップ] 日本 2-0 パラグアイ/2019年9月5日/カシマサッカースタジアム 

 日本代表のDF冨安健洋がパラグアイ代表戦の後半45分間、4-2-3-1の右サイドバックでプレーし、相手のキーマンであるアタッカーを封じるとともに、攻撃参加から起点になるなど機能した。オプションになり得るとともに、様々な状況への適応力の高さも見せた点で、20歳のDFは3バックと4バックの併用を目指す森保監督にとって「生命線」にもなるポテンシャルを示した。

 この森保監督の起用法の意図を汲み取っていたのが、このチームではベテランの域に入った吉田麻也だった。

「僕は若いセンターバックがサイドバックをやることは、非常にプラスになると思っています。そういう理解のある監督に巡り合えたことは冨安にとって、プラスになると思います」

 そして、その理由を次のように語った。

「セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)はもともと右サイドバックをやっていて、そのあとセンターバックを務めています。リバプールのジョー・ゴメスもそうですね。

 若くしてセンターバックをやると、どうしてもスタミナ的に物足りなさを感じることが出てきます。サイドバックを経験することで、運動量がまったく違うなか、運動能力的にも上げることができます。

 サッカーはスペースがなくなる一方で、スピードが上がっています。そのスピードに対応できるセンターバックとして成長するためにも、サイドバックを経験するのはプラスになると思います。良い経験をしているなと思います」

 吉田はそのように理解を示す。冨安のポテンシャルと能力の高さあってのオプション起用ということだ。

 そして、冨安自身も、次のようにサイドバック挑戦を振り返った。

「オプションの一つではあると思いますけれど、森保さんが決めることですし、もしもサイドバックをやる時は、自分のやれることをやって、チームに貢献したいです。(試合終盤のクロスを放ったチャンスについて)幸くん(安西幸輝)から思っていた通りのボールが来て、あそこで中を見て間に合っていないなと感じたので、あそこでもう一つ何か工夫できれば、よりビッグチャンスにできたかなと思います。映像を見て打開策を見出したいです」

 吉田、冨安、植田、さらに今回未招集の昌子源(トゥールーズ)といったセンターバック陣をさまざまな対戦相手や状況に応じて活用していければ――日本の「武器」にもなっていくかもしれない。冨安にとっても、やり甲斐のあるチャレンジになりそうだ。

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[取材・文:塚越 始]

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