【磐田】戦列復帰の川又堅碁が語った最下位脱出への「ルキアン活用術」

呆然とする川崎戦後の磐田、川又堅碁。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

懐が深く、しっかりボールが収まる。だからこそ――。

[J1 26節] 川崎 2-0 磐田/2019年9月14日/等々力陸上競技場

 ジュビロ磐田の元日本代表FW川又堅碁が川崎フロンターレ戦、4月28日のJ1リーグ9節コンサドーレ札幌戦(●1-2)以来となる戦列復帰を果たし、約25分間プレーした。ルキアンの決定的なシュートにつなげるパスを放つなど、それまでチームに欠けていた相手の嫌がるスペースを突くプレーを徹底。試合には敗れたものの、磐田に希望の灯をともした。

 試合後、来月30歳になるストライカーの言葉から、磐田復活へのポイントも浮かんできた。

 まず川又は自身のプレーを次のように振り返った。

「周りは上手く使えていたので、もっと自分からシュートを打っていっても良かったかな。ピッチに立ったら、これが復帰戦とか、そういうのは関係ない。出たら何が大事かが大切。0-2で負けてていても3-2にひっくり返せるぐらい、俺がキッカケになれなかったので、そこは良くなかった。何個かチャンスメイクしたところで1点取りたかった。まだ力不足です」

 負傷した右肩は、まだ上がらないという。ただスライディングタックルをした際など、「夢中になっている時には気にならなかった」。

 そしてベンチから戦況を見守るなか、「ルキアン活用術」に勝機を感じ取っていた。

「彼の良さは、懐が深くてボールがしっかり収まるところ。ルキアンにボールが入った時、バイタルエリアにもう一人、二人と選手が入ってこないと、良さが生きてこない。あそこで確実にキープできているだけにもったいない。そこへパスを出して終わってしまっているのが現状かな」

 確かに開始早々にルキアンのポストプレーから、完全フリーになった中山仁斗のシュートがポストを叩いたシーンなど――相手はルキアンの懐の深さに戸惑っていたのは事実だった。ただ、リードされたあとは、ルキアンへのマークとともにゴール前のスペースも消されて、攻略しきれなくなった。

 ルキアンにつないだ先へ。川又がさらにコンディションを高めてくれば、「コンビ結成」も楽しみである。

「次、スタメンで出られたらいいね。一個ずつ勝っていくしかない。ミラクルは34節が終わった時に分かること。次の試合に集中していきたい。ただ、『勝ちたい』という気持ちが、相手と同じレベルでは上回れない。ボールに対し、プレーに対する執着を見せないと。もちろん、みんなそう思っているだろうけど、観ている人に伝わるぐらい出さないと、多分勝っていけない」

 最前線に立つ生粋のFWは、そのように語った。4-4-2を徹底的に刷り込むフェルナンド・フベロ新監督のもと、最下位の磐田が意地を見せるためのラストピース。磐田加入後は2年連続二桁ゴールを決めてきたレフティが誓ったまず1点。その1点さえ決まれば、磐田の未来を切り開けるはずだ。

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[取材・文:塚越始]

Topics:Kengo Kawamata of Jubilo Iwata talks about the effective use of Lukian.

Posted by 塚越始

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