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【浦和】大槻監督が「秘密」にした始動日に選手へ見せた映像の内容

午前、午後と初日からみっちり2部練習に取り組んだ浦和の選手たち。(C)SAKANOWA

少し間を置いて指揮官は「サッカーの映像を見せました」とだけ答える。

 浦和レッズの大槻毅監督が1月7日の始動日のあとに記者会見を行った。そのなかで、2020シーズンに向けた最初のミーティングで、〈新シーズン、浦和が目指すもの〉ということで選手たちに編集した動画を見せたという。そのあたりについて指揮官は次のように説明。ただ、記者からさらに詳しく聞かれると……内容については”秘密”と口を閉ざした。

 大槻監督は初ミーティングについて、次のように説明した。

「選手とのミーティングでは、1年間、こういう仕事をしましょうというところで、言葉ではなくて映像を見せて、『これをキャンプのなかで体現していきましょう』という話をしました」

 その意図と狙いについて続ける。

「主体的にやりたい、自分たちが意図を持ってやりたい、狙いを持った守備をしましょうねと。例えば攻撃はこういう狙いがあるから立ち位置が決まってくるとか、こういうアクションが必要で、戦術が必要だ、といったところから逆算していけるように。『主体的』なところから始めたいと思っています。

 ただ言葉では難しく、『主体的』と言うと、自分たちが好きなようにやるイメージを持たれるかもしれませんが、常に相手がいて、その駆け引きを含めてのスポーツ。そこでしっかりできるように、自分たちが(スタイルなどを)持っていないと上手くいかないと思うので、キャンプを通じてやりたいと思います」

 気になるのが、その「映像」の内容だ。

 記者会見では、「言える範囲で」と、その動画についての質問が出た。

 すると大槻監督は「(動画は)選手にも、今日はただ見せただけで説明はしていません。だから、今は言えません。これからのキャンプで、その映像の意味を、というところです」

「それは例えば海外のチームの映像だったりするのでしょうか?」と、さらに質問を受けると……大槻監督は少し間を置いて、「サッカーの映像を、見せました」と申し訳なさそうに言った。

 どのような指針を示す内容だったのか。気にはなるところではある。ただ、選手たちと理解を深め合うのはこれからで、レッテル的なものを貼られるのを(和製〇〇など)、今は避けたいという意図が感じられる。

 浦和はまず大原サッカー場での練習から体作りを進め、そのあと、沖縄でのキャンプにてスタイルの浸透を図っていく。

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[取材・文:塚越始]

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