【鹿島】上田綺世の体格がスケールアップ「あくまで目的は点を決めること」

鹿島の上田綺世。(C)SAKANOWA

上田自身は「大きくなった、という自覚はない」。

[J1 1節] 広島 – 鹿島/2020年2月23日14:00/エディオンスタジアム広島

 鹿島アントラーズの日本代表FW上田綺世がプロになって初めてのシーズン開幕を迎える。昨季は日本代表デビューも果たし、夏には法政大から約”1年半”前倒し(当初2021シーズンからの加入を発表していた)で鹿島入りを決めた。そして2019シーズンはJ1リーグ13試合・4得点・1アシストを記録。ただタイトルを一つも獲得できなかったという責任をさっそく痛感した。

 新シーズンに向けて、上田の決意は明快だ。俺がさらにゴールを決めればチームは勝てる――。

「入れば勝ち、入らなければどんな理由があろうとも負け。そこに対して特殊はアプローチはできません。常に虎視眈々と狙いつつ、自分自身を保ち続けることが大事。それができなければ選ばれる土俵にも立てないと思っています」

 もちろん自分一人では勝てない。とはいえ、ゴールからの逆算。それを常に思考している。

「あくまでも自分の特長や武器は、得点につなげるためのもの。得点につなげることが前提にあるので、「動き出しから点を取る」という本質は絶対に見失わないようにしています。武器は最終的に、点を決めること。その前に、動き出し、ヘディング、体格があるということです」

 多くの人から体が一回り大きくなったと言われるという。実際、目の前にすると、胸板が厚くなり、まさにスケールの増した印象を受ける。

 上田はそれもあくまでも点を取るため。取れなければ意味がないと強調する。

「体が大きくなった、とはよく言われます。ただ、それが良いかどうかは分かりません。結果が残るか、残らないか。筋トレも体を大きくするのが目的ではなくて、活躍するために必要な筋肉をつけることが本質にあります。フィジカルを生かして活躍できたら、良かったと言えるのではないかと思います」

 結果が出れば、そのプロセスも認められる。そうでなければ、意味はないと言う。

「僕にとって、体が大きくなっている感覚はありません」

 雰囲気も堂々としてきた。プロフェッショナルのコーチからの専門的な指導も受けられる環境になったことも影響している。ただ、上田は「基本的にまず自分で考えながらというところは変わっていません。環境が変わっても、自分自身のスタイルは変えていないつもりです」と、基本スタンスを見失わず大切にしている。

 多くの新加入選手が加わった。そのなかで、まずメンバーに選ばれ、そしてゴールを決めていく。2020シーズンへ、上田が覚悟を示す。

「自分の武器、他の人にはないものをより見せていきたい。それを認めてもらえれば、試合に必然的に出られるし、活躍するチャンスもあると思います。そういったところを意識していきたいと思います」

 21歳のストライカーが「結果」にこだわり、東京オリンピックイヤーに挑む。

 J1開幕のサンフレッチェ広島戦、上田はまずベンチスタートで迎える。

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[取材・文:塚越 始]

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