【鹿島】杉岡、山本、佐々木…永戸勝也が熾烈な左SBの争いを語る「4人で切磋琢磨し合っている」
練習をする鹿島の永戸勝也。(C)KASHIMA ANTLERS
特例ルールの交代枠「5」への対応は?「たとえベンチスタートでも常にいい準備」
J1リーグ鹿島アントラーズのDF永戸勝也が6月10日、オンラインでの取材に応じて、チーム内での熾烈なポジション争いと来月4日に決まったリーグ再開に向けた抱負を語った。
今季ベガルタ仙台から加入した左のスペシャリストは、ザーゴ監督から寄せられる期待値も高く、開幕後の公式戦全3試合にフル出場している。
そして、この新型コロナウイルスの中断期間を挟みチームでの活動が再開されたことについて、25歳のサイドバックは「全体練習が再開して、だいぶ質の高いトレーニングができています。自粛期間から再開に備えていたので、今こうして集まって練習できていることを幸せに思います。それを噛み締めてできています」と手応えを得ていた。
全体練習がリスタートして約2週間が経ったが、フォーカスは攻撃面に置かれているという。永戸も「公式戦で点が取れていないので(3試合無得点)、練習で癖をつけているところです。簡単なところで絶対に外さない、という雰囲気がチーム全体に出ています。自分に関しては、まだまだもっと良さを出せると思っています。コミュニケーションを増やしています。コンディションを落とさないようにしていくことが大事かなと思っています」と、飛躍する余地を感じ取っていた。
左サイドバックは、湘南ベルマーレから杉岡大暉が加わり、山本脩斗も復活を遂げ、さらに鹿島ユースから昇格2年目の19歳・佐々木翔悟もいて、ポジション争いはし烈を極める。
「もちろん競争はスギちゃん(杉岡)のみならず、脩斗さんであり、翔悟がいて、4人で切磋琢磨し合っています。リーグが再開すれば過密日程になるので、誰か一人が出続けるのは無理に近いと思います。本当に誰が出ても遜色ないように、一人ひとりがいいコンディションで臨めるように、僕自身も考えています。自分がピッチに立つチャンスがあれば、100パーセントでできるようにと考えています」
そのように競争はもちろんあるが、左サイドバックの“チーム鹿島”として、この2020シーズンを戦い切り、鹿島を勝たせることに、あくまでも焦点を当てる。
再開後は特例により、交代枠が「5」になる。永戸は「初めてのことなので、やりながら慣れていくしかない。それこそ過密日程になっていくので、たとえベンチスタートだとしても、5枚交代枠があることを考えれば、常にいい準備をしておかなければいけません」と、どういったシチュエーションでも準備を怠らないことが重要だと強調していた。
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[取材・文:塚越始]