玉田圭司を起点にルアンがトドメ、長崎連勝!「信じてしぶとく生き続ける」と手倉森監督。徳島、福岡も難敵から勝点3
長崎の手倉森誠監督(2019年6月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
熾烈なJ1昇格争い、加藤大、氣田亮真もファインゴール!
[J2 30節] 長崎3-1町田/2020年11月4日/トランスコスモススタジアム長崎
J2リーグ30節、V・ファーレン長崎が加藤大、氣田亮真、ルアンのゴールで、FC町田ゼルビアに3-1の勝利を収めた。長崎は連勝を収めて勝点57に伸ばし、この日勝利を収めた首位・徳島ヴォルティス(〇3-1/ジュビロ磐田)、2位・アビスパ福岡(〇1-0/水戸ホーリーホック)を勝点5差で追走する。
長崎は、横浜F・マリノスからレンタルで獲得したFWエジガル・ジュニオが3-4-2-1のCFで先発。一方、町田は4-4-2でスタートさせたが、途中から変更させて対応し持ち味を発揮していった。
それでも前半終了間際に加藤大のゴールで、ホームチームが先制に成功。後半、再び布陣変更などをまじえながら、次第に長崎が試合全体の流れを引き寄せて、53分に氣田が追加点を奪う。
そして1点差とされた89分、エジガル・ジュニオと代わって入った玉田圭司がゴール前でしっかりボールを収めて展開。そこから波状攻撃を仕掛けて、最後はルアンが豪快にボレーを叩き込み、トドメの3点目を奪ってみせた。
町田のランコ・ポポヴィッチ監督は試合後、次のように語った。
「やれることはしっかりできた試合でした。前半は素晴らしい内容でした。結果、敗戦になりましたが、選手は良くやってくれたと思います。時間をかけて家を作っていく過程で、第三者にその家を壊される、そんなような気持ちです」
一方、長崎の手倉森誠監督は次のように語った。
「中2日の連戦で、守備陣の回復具合とカイオ(セザール)の出場停止で、システムを3-4-3に代えてみせたのですが、重心が下がり、相手の圧力を受け、エジガルを孤立させてしまいました。しかし前半の最後に加藤大のゴールで先制できたのは大きかったです」
そして戦術的な駆け引きのなかで勝負どころをモノにし、選手層の厚さも見せつけた。
「後半、エジガルと周りの選手が近づくために位置を修正し、コンビネーションも改善され、チャンスも増え2点目を奪えました。1点差にされてバタつきましたが、交代メンバーのアタッカー陣が結果を残してくれました。町田に是が非でも勝たなければいけませんでしたが、上位陣に食らい付いていくことが一番の作業になっていきます。1位から3位まですべてのチームが勝ちましたが、しぶとく戦う覚悟で、ひっくり返せると信じ、生き続けられればと思います」
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[文:サカノワ編集グループ]