大敗ショック払拭、なでしこジャパンがアイスランドに2-1勝利!
日本対アイスランド戦。先制点を決めて喜ぶ菅澤。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
アルガルベカップ初勝利。高倉監督は「ボールに対する守備の強度を上げようと伝え、選手が表現してくれた」。
[アルガルベカップ] 日本 2-1 アイスランド/2018年3月2日/ベラヴィスタ
なでしこジャパン(日本女子代表)が、アイスランドに2-1で今大会初勝利を収めた。中2日の5日にグループステージ最終節のデンマーク戦に臨む。
アイスランドはFIFA女子ワールドカップ欧州予選で強豪ドイツを破るなど近年力を付けてきている。その相手に対し日本は試合開始からボールを支配し、15分、清水梨紗のクロスに菅澤優衣香が右足で合わせて先制点を奪う。その後も主導権を握ったもののゴールを決め切れずにいると、74分、痛恨の同点ゴールを許してしまう。
それでも85分、ショートコーナーから途中出場の中島依美のクロスに宇津木瑠美がヘッドで合わせ、2-1に引き離すことに成功。そのまま逃げ切った日本が今大会初勝利を収めた。
高倉麻子監督は勝利を収められたことに安堵しながらも課題を感じていた。
「今日は前線からしっかり守備をしながら、 自分たちのペースでゲームができたと思います。ただ相手がほぼゴール前で守備をしている時間が長く、なかなか点が決められずにいました。(後半に入り)多くの交代選手を入れてもテンポが上がらずにいると、案の定、失点してしまった。 非常に苦しい展開になったが、最後、諦めずに1点を取 って、勝ち切れたことにホッとしています。やはり、攻撃のところで課題が多いな、と」
また、指揮官はオランダ戦から中1日でディフェンス面の修正を施したことを明かした。
「オランダ戦では前線からのプレスとスライドを強調しながら トレーニングしたのですが、ボールに対するよりもポジショニングのほうを選手が気にしてしまい、思い切ってディフェンスできなかったところがありました。今日はとにかく、ボールに対する守備をする、その強度を上げようと伝え、選手は表現してくれたと思いま す」
5日には昨年の女子EUROで準優勝のデンマークと対戦する(第1戦でデンマークとアイスランドはスコアレスドロー)。なでしことしては、連勝を収めて、最終7日の順位決定戦に臨みたい。
文:サカノワ編集グループ