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【なでしこジャパン】アメリカに1-2逆転負け、中2日でブラジルorカナダと対戦へ。パリ五輪前に日本女子代表[She Believes Cup]

競り合う長谷川唯(左)。日本女子代表はアメリカ代表に1-2で逆転負けを喫した。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

清家貴子が開始29秒にゴールを決めたものの…。

[She Believes Cup] アメリカ女子代表 2–1 日本女子代表/2024年4月7日1:37(現地6日12:37)/メルセデス=ベンツ・スタジアム

 パリ・オリンピックを前に強豪4か国が米国に集結した「She Believes Cup」の初戦(準決勝)、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)がアメリカ女子代表に1-2の逆転負けを喫した。

 日本は開始29秒、右ウイングの清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース)がカウンターでドリブルを仕掛け、そのまま右足を振り抜き、会心の先制点をもたらす。

 しかし、その後はホームの大きな声援を受けるホスト国を相手に劣勢を強いられる。ただ守屋都弥(INAC神戸レオネッサ)がゴールライン上で身を挺したスーパークリアでゴールを死守するなど、よく耐える。

 それでも21分、球際の競り合いで立て続けに後手を踏み、強烈なミドルを決められて、1-1の同点に追い付かれてしまう。

 そして76分、 途中出場していたアメリカのポートランド・ソーンズFCでプレーする杉田妃和が相手のスピードについていけず、ペナルティエリアのライン上で不用意なファウルでPKを与えてしまう。これを10番のリンジー・ホランに決められて逆転された。

 日本はこのあと田中美南が惜しいヘディングシュートを放つなどチャンスも作った。しかし、アメリカのゴールをさらに攻略することはできなかった。日本から見て、シュート数は6本対18本、枠内シュートは5本対7本、ボール保持率は47パーセント対53パーセントだった。

 力のあるアメリカに対し粘り強く戦うことで、自分たちの時間を作れた点は自信としたい。ただ強豪相手の4-3-3は、逆に相手に勢いを与えてしまう要素も多く感じらるなど、パリ五輪に向けた挑戦の過程にあり手の内を明かさなかったとも言えるが、池田太監督の戦い方には課題を残した。

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 日本は中2日で、このあと行われるブラジル代表とカナダ代表の敗者との3位決定戦に回る。