キャプテンマークをつけた興梠慎三が「引き締まる思い。どうにかしてチームのために…」と新鮮な気持ちでピッチに立つ
在籍6年目を迎えた浦和の興梠慎三。副主将を担う(昨年のACLアル・ヒラル戦より)写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
広島戦で新キャプテン柏木の欠場によって代役を務める。
[J1 2節] 浦和 1-2 広島/2018年3月4日/埼玉スタジアム
浦和レッズのFW興梠慎三が3月4日の2節・サンフレッチェ広島戦でキャプテンマークをつけてフル出場した。しかし1-2と逆転負けを喫したため、「反省しなければいけない」と肩を落とした。
興梠は遠藤とともに今季の副キャプテンに就任。この試合、新キャプテンの柏木陽介が「足の状態が悪いため」(堀孝史監督)急きょ欠場となったため、ゲームキャプテンを任された。
左腕に黄色いキャプテンマークを巻いて戦った90分間。興梠は「すごく気持ちが引き締まるし、どうにかしてチームのためにやらなきゃいけないという気持ちで臨みました」と、新鮮な気持ちで試合に臨んだ。拮抗した展開のなか、青木拓也のゴールで先制。しかし後半に2失点を喫しての逆転負け……。今季ホーム開幕戦は黒星スタートとなってしまった。
「けれども、負けてしまったし……見ていて非常に面白くないような試合内容だったので、それは一人ひとりの選手が反省しないといけない。それでも多くのサポーターが応援してくれていたので、その人たちのためにも全力でやらないといけないなと改めて思いました」
興梠はそのようにチームを代表するように語った。また具体的な攻撃の改善点の一つとして、シャドーと自身(CF)のポジショニングを挙げていた。
「シャドーが良いポジションでボールを受けられていないのもあるし、持てたとしても、自分がちゃんと動き出せていないのかなと思う。タイミングが合っていない。それを試合で調整しながらやっていきたい。これがずっと続くと危ないですし、早くみんなとコミュニケーションを取りながら一つひとつ改善していきたいです」
今週からルヴァンカップが開幕し、週2試合での連戦が続く。「これ以上、悔しい思いはしたくない」と、昨季リーグ3位20ゴールを決めた浦和のエースは静かに語気を強めて誓った。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI