×

【湘南0-0浦和】互いに譲らず。試合後、藤原優大が担架で運ばれる

藤原優大。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

リカルド・ロドリゲス監督「すごく良いパフォーマンスだった。ビルドアップは課題」。

[ルヴァンカップ GS1節] 湘南 0-0 浦和/2021年3月2日/レモンガススタジアム

 ルヴァンカップのグループステージ1節、湘南ベルマーレ対浦和レッズは互いに譲らずスコアレスで引き分けた。

 ホームの湘南は11人全員、浦和は槙野智章を除く10人をJ1リーグ開幕戦から入れ替え、ターンオーバーで臨む。立ち上がりは浦和、そのあとは湘南が主導権を掴み、それぞれがゴールに迫る時間を作っていった。

 浦和はハーフタイムを挟んで槙野を下げて岩波拓也を投入。気温が急激に下がるなか、両チームともにプランを立てた選手交代を行っていく。

 互いに素早いプレッシングとトランジションから球際で激しい攻防を展開。ただ、なかなかシュートまで持ち込めず、決定機の数は限られた。

 試合終盤にはトップチームデビューを果たしたルーキーの藤原優大が石原直樹の体を張ろうと広げた腕を顔に受けて倒れてしまう。すでに規定の選手交代枠5人を使い切っていたなか、脳震盪の疑いによる交代が適用される可能性もあったが、藤原はプレーを続行した。

 藤原はアディショナルタイム2分まで最終ラインからクリアするなど無失点に貢献。しかし試合終了の笛が鳴った直後ピッチに倒れ込んでしまう。

 ピッチ中央から担架で運ばれたが、骨折の疑いもあるようで藤原はその上で動くことができずにいた。

 リカルド・ロドリゲス監督は試合後の記者会見で、「リーグ戦に出ていない選手が長い時間プレーして経験を積み重ねられたことはとても良かったですが、もちろん勝利を手にしたかったです。(抜擢された若手選手たちについて)デビュー戦の選手も多く、そのなかで最大限のパフォーマンスを見せてくれました」と語った。

 また、藤原については「すごく良いパフォーマンスだったと思います。ただビルドアップのところは改善しなければいけないところです。最後の接触プレーで負傷してしまい、試合後メディカルのチェックを受けているところで、これから状態を聞きます」と説明した。

 両チームのメンバーは次の通り。

▽湘南ベルマーレ
▼先発
GK
23 富居 大樹
DF
27 池田 昌生
8 大野 和成
4 舘 幸希
MF
5 古林 将太
(76分 30 柴田 壮介)
14 茨田 陽生
(62分 28 平岡 大陽)
40 オリベイラ
29 三幸 秀稔
(69分 20 名古 新太郎)
19 毛利 駿也
(69分 22 大岩 一貴)
FW
18 平松 昇
35 原 直生
(62分 13 石原 直樹)

▼控え
GK
21 堀田 大暉
DF
6 岡本 拓也

▽浦和レッズ
▼先発
GK
12 鈴木 彩艶
DF
29 柴戸 海
34 藤原 優大
5 槙野 智章
(HT 4 岩波 拓也)
36 福島 竜弥
(62分 6 山中 亮輔)
MF
37 武田 英寿
(80分 24 汰木 康也)
19 金子 大毅
21 大久保 智明
(69分 17 伊藤 敦樹)
13 伊藤 涼太郎
(69分 14 杉本 健勇)
11 田中 達也
FW
9 武藤 雄樹

▼控え
GK
25 塩田 仁史
DF
3 宇賀神 友弥

注目記事:反町改革、ユース年代のオフ設定を提唱「高校生は1年を通してサッカー漬けになるのが当たり前という風潮に、なんとかくさびを打ち込みたい」

[取材・文:塚越始]

Ads

Ads