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【横浜FM3-3広島】両者合意で飲水タイムは設けず。「プレー時間を増やしたかった」

横浜FMの前田大然が渾身のダイビングヘッド弾!写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

気温8度、狙い通り試合終盤にボルテージが上がり続ける。

[J1 2節] 横浜FM 3-3 広島/2021年3月7日13:00/日産スタジアム

 J1リーグ横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島戦は、互いに攻撃の手を緩めずゴールを奪い合い3-3で引き分けた。今回は横浜FMのアンジェ・ポステコグルー、広島の城福浩、両チームの監督の合意のもと、飲水タイムを前後半ともに設けずに行われた。

 VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入で試合の中断時間が増えたことに伴い、観ている者の集中がふと切れてしまいがちになる。さらに横浜市の気温は8度と冷え込み、この日に限って言えば、飲水の目的である脱水症状や熱中症が起こりやすい環境とは言えなかった。

 そこに小休止である飲水タイムによる約1分間の中断が入ることでの「ぶつ切り」感を少しでも減らし、プレー時間に費やしたいという思いからだったという。

 広島の城福浩監督は試合後、「我々もF・マリノスも飲水タイムをなくして、アクチュアルプレーイングタイムを増やして、試合をより魅力的なものにしたいという思いで一致しました」と説明していた。

 ただ、試合終盤には広島のセンターバックである荒木隼人が、水分不足で起こりがちな足が攣ったために途中交代を余儀なくされている。その一方で、確かにスタンドにいるとこの日はまずまずの冷え込みで、そうした観戦状況もあってか、飲水タイムがないことの“不自然さ”は感じなかった。加えて、ホームチームが攻勢をかけた60分以降、前田大然の渾身のダイビングヘッド弾も生まれ、試合のボルテージは試合終了まで上がり続けた(そのなかで広島もチャンスを作り出していった)。

 横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督も「いい試合でした」と頷いただけに、選手にとっても、観客にとっても、プラスに働いた面はあったと言えた。

 Jリーグでの飲水タイムは昨季に続き2021年の特別ルールで、コロナ禍での連戦など選手への負担に配慮したもの。加えて感染予防のため飲水ボトルの共有は不可とされているため、選手が給水しづらい環境である点を踏まえ、原則として気温などWBGT値(気温、湿度、日射・輻射など暑さ指数)に関わらず、前半1回、後半1回の飲水タイムを設けることになっている。

 ただし、両チーム合意の場合、飲水タイムを設けないことも可能だ(ただし、WBGT値の基準が超えない場合のみ)。Jリーグは7月末まで実施し、8月以降はその時点の状況を鑑み再検討する。

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[取材・文:塚越始]

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