U-19女子代表始動。久保建英とファン・ダイクに憧れるINAC竹重杏歌理が見せた大きな可能性
INAC神戸からU-19日本代表に選ばれた竹重杏歌理。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
今後の予選はU-20アジアカップに変更。女子U-20W杯と同年開催に。
U-19日本女子代表がこのほど始動した。チームを率いるのは引き続き池田太監督。来年2月に行われるアジアU-20女子アジアカップ(U-20アジア女子選手権から名称変更)でのU-20女子W杯出場権獲得と優勝を目指す。
今大会からU-20女子W杯と同年にアジア予選が開催されることになった。これまで8~10か月程度だった準備期間が伸び、そのままW杯本番にもつながる強化となる。よりチームの成熟度を上げて大会に臨むことが期待される。
今シーズン、日ノ本学園からINAC神戸レオネッサに入団した竹重杏歌理は高さと強さ、熱いハートを武器にするDFだ。初めて臨むWEリーグプレシーズンマッチではウィングバックとしても出場。現在は星川敬監督のもと、トップリーグで勝負できるサッカー脳を鍛ている真っ最中だ。
竹重は語る。
「チャレンジした結果のミスなら『いいよいいよ』って言ってくれるんですけど、そうでないと結構厳しめに指摘されます(笑)。もっと自分が考えてやらないと置いていかれるプレッシャー、緊張感があり、メンタルも鍛えられてます」
その言葉からも分かるように、求められるプレーに全力で向き合っている。同年代の様々な環境でプレーしている選手が集まるだけに、また違った楽しさを実感している。
竹重は「空中戦と左右のロングキックはストロングポイントなので代表でもしっかり生かしていきたいです」と意気込む。憧れる選手に、日本代表とU-24日本代表に選ばれる久保建英(ヘタフェCF → レアル・マドリード)の名前を挙げた。
ポジションはまったく異なるが、なぜ? という疑問に、彼女は「プレースタイルとかあのメンタリティは憧れます」と語っていた。
ディフェンダーとしてはリバプールのファン・ダイク。「大きくてガッツがあって、足も速い! ああなりたいなと思います」。
久保のメンタルとファン・ダイクのエナジーを持ち合わせたいという18歳。猛烈に熱量のあるCBが育ちそうだ。
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[取材・文・写真:早草紀子]