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堂安律、PSV復帰も選択肢。「ノーチャンス」とビーレフェルト退団決定

堂安律。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ドイツ人指揮官のもとオランダリーグ復権、22歳レフティが必要な人材に!?

 ドイツ・ブンデスリーガ1部アルミニア・ビーレフェルトのサミール・アラビ・スポーツダイレクター(SD)は6月3日、オランダ1部PSVアイントホーフェンから今季レンタルでプレーしてきた日本代表MF堂安律について、買取オプションを行使しないことを決定。堂安との契約が失効すると明かした。『キッカー』などドイツとオランダなど複数メディアが報じている。

 レンタル1年目、初めてオランダ以外の海外であり5大リーグのステージに立った堂安は、ブンデスリーガ34試合・5得点・3アシストと、チーム最多ゴールを記録。最終34節のVfBシュツットガルト戦では試合とともに1部残留を決定づける貴重な2点目のゴールを鮮やかに決めている(〇2-0)。

 しかし22歳のレフティを買い取るためには、500万ユーロ(約6億9000万円)が必要。ビーレフェルトはドイツ1部の中でも経営規模の小さいクラブであり、アラビSDは「ノーチャンス。リツはここを去ることになる」と語ったそうだ。

 気になる今後の動向だが、PSV復帰も選択肢の一つに。2020-21シーズン、PSVを率いたのはドイツ人のロジャー・シュミット監督で、オランダ1部リーグ4位だったチームを2位に引き上げてみせた。ピッチを広く使って攻めるスタイルで、2列目の右や中央で生きる堂安との相性は良さそうだ。

 堂安はPSVと2024年6月まで契約を結んでいて、クラブも重要な戦力の一人と捉えている。しかし堂安自身がドイツでの戦いを希望するかどうかも関わってくるか。オランダメディア『ED』は、この日本人MFは東京オリンピックに出場するため、来季の去就決定が長引くこともあり得ると報じている。

 日本代表から東京五輪に臨むU-24日本代表へと戦いの場を移した堂安は、このあと6月5日に福岡県でU-24ガーナ代表、そして12日に愛知県でジャマイカ代表と対戦する。

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[文:サカノワ編集グループ]

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