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植田直通が語った「鹿島であり続けるために。僕はそう思う」。徳島との練習試合、条件は相手も一緒だったと強調

鹿島の植田直通。(C)KASHIMA ANTLERS

チーム立ち上げの段階、普段と異なるポジションの選手、若手も多く出場…ただ、「それは相手も一緒」。

 J1リーグ鹿島アントラーズのDF植田直通が1月22日、キャンプ地の宮崎県宮崎市でオンライン取材に応じて、前日の徳島ヴォルティスとのトレーニングマッチを受けて今後への課題などを語った。

 クラブ公式サイトによると、始動から初めて迎えた対外試合は45分2本、30分1本で行われ、1本目が知念慶と師岡柊生のゴールで2-0、2本目が仲間隼人が先制したが2失点を喫して1-2、そして3本目は0-4だった。

 90分間では3-2、トータルでは3-6、本数で見ると1勝2敗。初の実戦であり、様々なトライアルが可能な時期でもある。一方、鹿島は練習試合であり目の前の1対1であり、あらゆる“勝負”にこだわるなかで課題を摘出していくことを伝統としてきた。その姿勢が、歴代最多タイトルを獲得してきた礎にある。

「守備、攻撃の確認しながらでしたが、失点が多く、そのへんを改善しなければいけないと思っています」と課題を挙げた植田だが、まず勝負にシビアにこだわるべきだと次のように強調した。

「普段とは異なるポジションでプレーする選手もいて、そこで難しさはあったと思います。ただ、それは相手も似た状況でやっていたこともあっただろうと思います。若い選手が出ていても、それも相手と一緒。試合の中に入れば関係ありません。鹿島であり続けるためには、勝たなければいけない。練習試合一つとっても、僕はそう思っています。チーム全体としても、こうしたキャンプの中から、勝ち癖をつけていかなければと思っています」

 もちろんチームによっては、今は結果など度外視していいというところもある(それで上手くいくとは限らないが)。が、鹿島が勝利にこだわらければ、鹿島ではなくなってしまうと感じていた。

 フランス2部ニーム・オリンピックから復帰し、2018年夏以来、鹿島のユニフォームを着ることに。植田は高いテンションのなか、それぞれの武器も弱点も知り、調和させていきたいという。

「特長であり、どういったことが苦手なのか、一緒にプレーしながら探り、コミュニケーションの部分もいろいろ取っていきたいです。もう少し時間がかかるかもしれませんが、開幕までにしっかり合わせていきたいです」

 鹿島のために何ができて、どのように最大の力を発揮できるか――。植田が自問自答しながら魂を燃やしている。