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【浦和】どんでん返し…ギアクマキスはMLSアトランタに「ハイジャック」。移籍金増額、サラリーキャップ対象外でセルティック移籍容認

セルティックのギアクマキス。(Photo by Ian MacNicol/Getty Images)

レッズを上回る6億1000万円で条件提示。日本行き、一縷の望みは…。

 年明けから続いた「ギアクマキス狂騒曲」が、今度こそ幕切れを迎える。浦和レッズに待っていたのは――。

 メジャーリーグサッカー(MLS)のアトランタ・ユナイテッドFCが1月28日、ギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス(Georgios Giakoumakis)の獲得に向けて、スコットランド1部セルティックFCへ再びオファーを提示。競合していたJ1リーグ浦和レッズの400万ユーロ(約5億6000万円)を上回る、移籍金470万ドル(約6億1000万円)、そして完全移籍のオファーで、セルティックも容認したという。あとは個人条件の詳細を詰めるのみに。

 移籍情報を専門とするジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏(@FabrizioRomano)が日本時間1月29日、次のようにツイッターでレポートした。

「アトランタ・ユナイテッドが浦和レッドダイヤモンズと合意していたギオルゴス・ギアクマキスのハイジャックに乗り出した。セルティックは470万ドルの新たなオファーを容認したと判明。個人的な条件はまだ詰めているが、アトランタはDPスポットで成し遂げたいと考えている」

「DPスポット」とはMLSの特別指定選手枠。同リーグはサラリーキャップ制が採用されているが、ギアクマキスはその上限を超える移籍金と年俸の対象選手にするという。当初はサラリーキャップ制の枠内で補強するため、「期限付き移籍+買い取りオプション」でオファー。しかし、その枠外となったことで、改めて個人の条件も協議していると見られる。

 セルティックはアトランタの最初のオファーを拒否。するとギアクマキスは27日、浦和への移籍に備え、オランダでのメディカルチェックを受けて合格。あとは初のJリーグでのプレーに向けて、契約にサインをするところまで来ていた。

 一時28歳のストライカーは、アトランタとも個人合意していたと言われ、「家族の事情」で日本行きには難色を示していた。英語も堪能で、米国でのプレーを希望していたと言われる。アトランタの大逆転が、確実視される状況である。

 ただし、メディカルチェックを受けた時点で、ギアクマキスの気持ちが、浦和行きで固まった可能性もある。セルティックにいる日本人のチームメイトからもいろいろな話は聞いているはず。

 あとは本人の最後の決断に委ねられる――。

 アトランタは2018年のMLS得点王でありチームを牽引してきたFWホセフ・マルティネスが、インテル・マイアミへ移籍。その後釜を探していて、ギアクマキスを是が非でも欲していた。

 ギアクマキスは古橋亨梧の控えに回っているが、2021-22シーズンのスコットランドリーグ得点王である。それだけに今冬の“人気銘柄”の一人に。

 他にもセリエAのUCサンプドリア、スペイン1部カディスCF、フランス2部FCジロンダン・ボルドー、ベルギー1部RSCアンデルレヒトと有力クラブが獲得に乗り出していた。

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