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【横浜FM】決勝ゴールの西村拓真、全席解禁の声出し応援に「武者震いした」│富士フイルムスーパーカップ初優勝

西村拓真。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

スナイパーらしい一撃、「ラッキーゴールでした」。

[FUJI FILM SUPER CUP2023] 横浜FM 2-1 甲府/2023年2月11日13:35/国立競技場

『富士フイルムスーパーカップ2023』、横浜F・マリノスがヴァンフォーレ甲府に2-1の勝利を収め、この大会初優勝を果たした。決勝ゴールを決めたのは西村拓真だった。

 1-1で迎えた61分、アンデルソン・ロペスの強烈なショットがポストを叩いて跳ね返る。そこを見逃さず誰よりも先に反応したのが――まさにスナイパー、マリノスの30番だ。

「ロペスが本当にいい形でシュートを打ってくれたので、こぼれてきたところを当てるだけのラッキーゴールでした」

 それでも西村に笑顔はなし。勝利するノルマは果たせたが、これではいけない――と厳しい言葉が続いた。

「結果が出たことは良かったですけれど、内容として全然良くないので、もっとやらなければいけないです」

「勝てたことは素直に嬉しいです。ただ正直物足りなく、それは個人であり、チームでの感想でもあります。全然やりたいことができていないし、強度も低かったです」

 もちろん、ここからシーズンに突入していく最初の段階にある。ただ西村は強度=インテンシティの低さに課題を感じていた。

「攻守においてのインテンシティ、つなぎの部分を含め、まだまだ全然良くないなと思いました」

「昨年からの組み合わせのところで攻撃面は分かり合ってできていますが、そのなかでも、もうちょっと工夫できると思います」

 開幕戦は2月17日、アウェーで川崎フロンターレと対戦する。

「相手もありますが、自分たちとの戦いでもあります。自分を含め、もっと厳しくやっていきたいですし、チームとしても積み重ねていきたいです。ケガ人は増えてきていますが、みんなで助け合ってやっていけるのがこのチーム。頑張りたいです」

 そして西村は自身の目標を問われると、次のように語った。

「1試合1試合、全力で臨みます。積み重ねることを意識したい。(目標は? 得点王!?)そこは特にないですが、1試合1点というのは常に目指しています。目の前の試合に対して、毎試合取る気持ちでいます」

 また、この試合ではコロナ禍に突入して以来、約3年ぶりに声出し応援が全席で認められた。サポーターの声援を受けた西村は強く頷き、「いやぁ、久々に聞いて武者震いしました。みんながこれだけ熱い応援をしてくれるとモチベーションもむちゃくちゃ高くなりました」と熱く語った。

 横浜F・マリノスサポーターのボルテージがその背中を後押しして生まれた、2023年、西村のファーストゴールだった。

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