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【浦和】スコルジャ監督が「湘南用」戦術採用を明言。ルヴァン杯U-21ルールに「ポーランドも似たルールがあり常にホットな話題に」

オンラインで取材に応じたスコルジャ監督。先週末初勝利を収め、表情も穏やかに。(C)SAKANOWA

カップ戦とリーグ戦の異なる戦い方にも言及。

[ルヴァンカップ GS1節] 湘南 – 浦和/2023年3月8日19:00/レモンガススタジアム平塚

 J1リーグ浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が3月6日、2日後のルヴァンカップの初陣となる湘南ベルマーレ戦に向けて抱負を語った。先週末のリーグ・セレッソ大阪戦で「私にとっては一生忘れられない」という日本での初勝利を、20年ぶりとなる浦和駒場で迎えたホーム開幕戦で収め、その表情も穏やかだった。

 ルヴァンカップは「U-21選手の先発出場義務ルール」がある。

 今年12月31日までに21歳になる日本人選手を1人先発出場させるというもので、決勝も含まれる。ただし「例外」も設けられ、対象選手1人以上が代表活動(A代表やU-19以上のカテゴリー)に招集されている場合(「本大会の各試合開始前に、中2日以上の期間」に帰国した場合は対象)、さらに試合エントリー後のケガなどの理由で出場できない場合は対象外に。

 スコルジャ監督はこのルールについて問われると、ポーランドにも同じようなルールと議論が起きていると語った。

「母国でも同じようなルールがあり、常にホットなトピックになっています。ポーランドではリーグ戦でも若い選手を一人起用しなければいけません。監督によって賛否両論がありますね。個人的にルヴァンカップは若い選手を起用するいい大会だと思います。プロサッカーに若手を慣れさせるためには、一つのいいやり方になると思います」

 またカップ戦とリーグ戦での采配について、指揮官は「かなり大きな違いがある」と語った。

「かなり大きな違いがあると思います。カップ戦の場合は慎重に戦わなければ、敗退してしまいます。ルヴァンカップはグループステージがありますが、ポーランドのカップ戦はトーナメント制で1回戦で敗退する危険性もありました。カップ戦では戦術的な規律を守り集中し90分間維持しなければ、1プレーで負けてしまうことがあります。一方、リーグ戦は30試合以上あり、カップ戦よりもリスクを冒して挑めると思います」

「できるだけ多くのタイトルを獲りたいです。天皇杯はACLにつながるので、私たちにとって大事な大会です。ルヴァンカップも大きな大会であり、もちろん目標にしています」

 そして湘南戦へ。スコルジャ監督は「湘南対策」の戦術を採用すると明言した。

「興味深い試合になると思います。これまで(リーグ3試合で)対戦してきた4バックのチームと異なります。湘南に特化した戦術も活用していきたいです。湘南はとてもいいシーズンのスタートを切っています(リーグ1勝2分)。ハイプレスも得意で、守備から攻撃への切り替えもハイレベルにあると思います」

 カップ戦でどのような戦いを見せるのか――。そのスコルジャ監督の采配も楽しみだ。

Posted by 塚越始