Jリーグ今季VAR介入は「『2.57試合』に1回」、試合再開までの時間は「96.6秒」。JFAレフェリーブリーフィングで開幕からの傾向など説明
JFAのエンブレム。(C)SAKANOWA
3Dオフサイドライン導入。開幕直後でもあり、中断時間が昨季より約30秒伸びる。
日本サッカー協会(JFA)は3月22日、JFA夢フィールドで2023シーズン2回目の「レフェリーブリーフィング」を実施し、Jリーグ開幕から5試合を終えてのレフェリースタンダードに関する説明を行った。
今回はJFA審判委員会が4節までまとめた36試合のデータを用いて、東城穣氏が過去との比較や傾向について詳しく語った。
今季J1リーグ4節までのVARのチェック数は得点「103」、PK「41」、退場「72」、人違い「0」の計216回。VARオンリーレビューが10回、オン・フィールド・レビューが4回の計14回。これまで「2.57試合」に1回、VARが介入している。
2021シーズンは、VARオンリーレビューが27回、オン・フィールド・レビューが51回の計78回で、VAR介入回数は「4.87試合」に1回だった。2022シーズンは、VARオンリーレビューが24回、オン・フィールド・レビューが46回の計70で、「4.37試合」に1回。
つまり、これまでのところVARの介入する回数は増加傾向にある。
また、VARの作業として、今季から「3Dオフサイドライン」が新たに増えた。そのため開幕直後ということもあり、VARによる中断時間も伸びている。
ボールをセットした状態から再開までの時間は、今季「96.6秒」に。
2021年が「60.7秒」、2022年が「59.1秒」で、これまでのところ約30秒ほど長くなっている。ただし今後はVARオペレーションルームでの作業も慣れてくることで、この時間は短縮されていくと見られる。
3Dオフサイドラインの使用は4節まで計10回。「得点→オフサイド→間接FKで再開」が5回、「得点→コンファーム」が4回、「PK判定→オフサイド→間接FKで再開」が1回だった。