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【浦和 ACL決勝】退場処分サウジ代表に「多額の罰金」、年俸から減額。アル・ヒラルが鉄拳制裁

ACL決勝の浦和との第1戦、先制点を決めたアル・ヒラルのサウジアラビア代表MFサーレム・アッ=ドーサリーだが、退場処分を受けたため第2戦は出場停止に。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)

先制点を決めたサーレム・アッ=ドーサリー、埼スタ第2戦は出場停止。

[ACL決勝 第1戦] アル・ヒラル 1–1 浦和 / 2023年4月29日20:30(日本時間30日2:30)/キング・ファハド国際スタジアム

  AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝・第1戦、東地区代表の浦和レッズ(日本 / J1リーグ)が先制点を与えたものの後半の興梠慎三のゴールで、西地区代表の前回王者アル・ヒラル(サウジアラビア1部)と1-1で引き分けた。浦和のホームゲームとなる第2戦は5月6日、埼玉スタジアムで行われる。

 この試合、13分に先制ゴールを決めたのがカタール・ワールドカップ(W杯)サウジアラビア代表のサーレム・アッ=ドーサリー(Salem Al-Dawsari)だった。浦和のミスを見逃さずファーサイドから中央に詰めて突き刺した流石の一撃だった。

 しかしアッ=ドーサリーは1-1で迎えた86分、警告覚悟で止めにきた岩尾憲と倒れると、その腹部に蹴りを入れて主審から一発レッドカードのを受けて退場処分に。それぞれ選手交代を繰り返して展開が落ち着かず、両チームにチャンスが生まれていた時間帯だった。

 結果的にこの退場劇が響いて、アディショナルタイムを含めた残り10分間、アル・ヒラルはまず失点しないことを優先したセーフティな試合運びを余儀なくされた(それでもセットプレーから何度かチャンスを作り出してみせたが)。

 するとアル・ヒラルは後日、内規に沿って、アッ=ドーサリーに「多額の罰金処分」を科すことを決めたそうだ。サウジアラビアメディア『SBSスタジアム』で、ジャーナリストのアブドゥル・ラーマン・アブドゥ氏が明かしている。その罰金分が年俸から引かれるそうだ。

 このサウジ代表アタッカーは、カタールW杯のアルゼンチン代表戦でも決勝ゴールを決めていただけに、浦和にとっては不気味であり厄介な選手の一人だった。埼スタの第2戦で出場停止になるのは、浦和にとって少なからずプラスと言える。とはいえもちろんそれでも選手層が厚いだけに油断は禁物だ。

 アル・ヒラルの選手たちは第1戦の直後、プライベートジェット(チャーター機)で日本へと向かっている。

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 このACL2022のファイナルは、カタールW杯開催やコロナ禍の影響により、異例の日程で、この時期に組まれた。また、浦和レッズのファン・サポーターや地元の声を受けて日本サッカー協会やJリーグがAFC(アジアサッカー連盟)に対し、4月まで行われるリニューアル工事後の埼玉スタジアムでの試合開催を希望し、それも実現に至った。アウェーゴールルールが適用されるため、浦和は第2戦、スコアレスドローでもタイトルを獲得できる。