【東京V】森保監督にアピール! 19歳の渡辺皓太が圧巻2アシスト
東京ヴェルディの渡辺皓太(写真は2017シーズンより)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
アジア大会の日本代表メンバー入りなるか。山口の”弱点”を冷静に突いて通算8アシスト目に。
[J2 23節]東京V 3-1 山口/ 2018年7月15日/味の素スタジアム
東京ヴェルディのMF渡辺皓太が4-1-2-3の「2」に入り、攻撃のスイッチを入れ、リズムを変化させ、そしてラストパスやクロスを放ちと八面六臂の活躍を見せ、しかも2アシストと目に見える結果も残して勝利に貢献した。
山口には5月の前回対戦で、3-4の逆転負けを喫していた。それだけに2点リードしながらも1点差に詰め寄られ、その悪夢がチラつくような展開になる。しかし、「今回も決して良くとは言えない内容だったが、そこは意識の問題。相手が勢いづいたところで、冷静に守れた」と凌いだ。
加えて、落ち着いて前回対戦で山口の”弱点”も見抜き、攻略にも成功した。
「前回のときに空いていたスペースが頭の中にあり、上手く突けました」と、先制点は右サイドに抜け出てクロスを放ち、ドウグラス・ヴィエイラの先制点をもたらした。
そして1-2で迎えた78分にも、右サイドに空いたスペースを攻略。頭を一瞬上げて素早くピンポイントクロスを放ち、李栄直の豪快なボレーを演出した。
「走り抜けるプレーを意識してきたが、さらにゴールやアシストに絡んでいかないと、と思っていた」と課題に取り組んできた渡辺は、今季これで8アシスト目(2ゴール)。この日アジア大会のメンバー選考のため視察に訪れた2020年の東京五輪日本代表の森保一監督にもしっかりアピールしてみせた。巧さに加え冷静な判断力も兼ね備えて、相手を飲み込むようなプレーを見せ出している。東京ヴェルディユース出身の19歳が、さらなる飛躍のときを迎えている。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI