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【東京V-町田】抗議で退場処分、バスケスが独り言だったと反論。しかし競技規則には…

(C)SAKANOWA

2枚目のイエローカードをもらって攻撃の核を欠き、上位対決を落とす。

[J2 15節] 東京V 0-1 町田/2023年5月13日15:03/味の素スタジアム

 J2リーグ15節、東京ヴィルディ対FC町田ゼルビア戦、63分、東京Ⅴのバスケス・バイロンが主審への異議によりこの日2枚目のイエローカードをもらい退場処分を受けた。1点を追っていた東京Vにとって数的不利となる痛い判定に。結果、町田が1-0で逃げ切り上位対決を制し、首位をキープした。

 バスケスは攻撃の起点となって、バイタルエリアで危険な香りを放ち続けていた。それだけにこの18番を欠いたうえに10人での戦いを強いられたのは、やはり敗因の一つとなってしまった。

 この試合のあと、バスケスが自身のツイッター(@byronvasquez00)を更新。次のように、ファンとサポーターへ謝罪するとともに、口頭での抗議は決してしていなかったと弁明した。

「今日の大事な上位対決で、イエロー2枚貰って退場してチームに迷惑をかけてしまい本当にすいませんでした。1つだけ皆さんに勘違いして欲しくないのは僕は異議という判定で2枚目を貰ったのだと思うんですが、レフリーに向かって侮辱や文句を言ったのではなくひとりで『もう〜』って言いました。

 ただ、結果として退場になってしまった事は真摯に受け止めて、深く反省します。10人になってからみんなが走ってくれた分、1人少ないのにあれだけ諦めずに最後まで戦ってた姿やサポーターが最後まで歌って応援してくれた姿は絶対忘れません。とてつもなく悔しい出来事を糧に必ずもっと成長して、強くなってピッチの上でヴェルディを勝たせる選手になります」

 このシーンにも言えたが、バックチャージ気味の故意ではないかと言える相手の守備も少なからずあったが、そうした場面でファウルをなかなか取ってもらえず。ホームチームはややフラストレーションを溜めていた。

 ただバスケスは決して不満や抗議はしなかったというが、競技規則には次のように記されている。

3. 懲戒処置『警告となる反則』 
 競技者は、次の場合、警告される。
・言葉または行動により異議を示す。

 そのように、言葉のみならず「行動」もイエローカードの対象になる明文化されているのだ。今回DAZNのVTRでは、バスケスが主審まで腕を広げて行き、その目の前で左腕を思い切り振って明らかに不満を漏らしている。

 もちろん、主審によっては注意で終えていた場合、あるいは落ち着けと諭していた場合もあり得る。選手と主審のコミュニケーションについては課題も残ったと言える。

 ただ、そのように「言葉」だけではなく「行動」もイエローカードの対象であると明記されている。その点は考慮しておきたいところだ。