13歳の中村俊輔が「衝撃を受けた」マリノスの大先輩とは!? Jリーグ30周年ベストイレブン選出
「明治安田J30ベストアウォーズ」のベストイレブンを受賞した中村俊輔氏。(C)J.LEAGUE
「こんなに曲がって落ちるのかと衝撃を受けました」
Jリーグ(公益社団法人 日本プロサッカーリーグ)は5月15日、Jリーグ公式サイト上でファン・サポーターの投票をもとにした「明治安田J30ベストアウォーズ」の受賞者を発表した。30年間のベストイレブンには、Jリーグと日本代表の「10番」を代表する中村俊輔(現・横浜FCコーチ)が選ばれた。
都内で行われた授賞式に出席した中村は、「30周年という節目の年にこのような賞をいただいて光栄に思います。これまで所属したチーム、チームメイト、スタッフにサポートしていただき、その力があったからこそ、この賞をいただけたと思っています」と感謝した。
また、中村は30年前、当時・日産のジュニアユースに所属していた。その時代の「憧れの存在」について問われ、次のように答えた。
「木村和司さんでした。マリノスのジュニアユースに入った13歳、中学1年の時、練習場でたまたま和司さんのキックを目の前で見る機会がありました。こんなに曲がって落ちるのかと衝撃を受けました。あとフリーキックのキッカーの格好良さを知って、そこから目標としていった大先輩でした」
日産と当時の横浜マリノス(当初背番号は変動制)の「10番」をつけた巨星のプレーを目の当たりにしたことで、中村少年の心が触発された。その衝撃を、今もこうして忘れず大切にしている。こうしてマリノスの10番の系譜もできていった。