【浦和】酒井宏樹が同点ゴール以上に決勝アシストを喜ぶ。興梠へ注目が集まったところ「冷静にブライアンを見られた」
浦和の酒井宏樹。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)
「慎三さんが入ると、相手はみんなつられます」。そこでリンセンへ完璧クロス、折り返しを伊藤敦樹が決勝ボレー。
[J1 11節] 浦和 2-1 広島/2023年5月31日19:34/埼玉スタジアム
J1リーグ11節、浦和レッズが酒井宏樹と伊藤敦樹のゴールでサンフレッチェ広島に2-1の逆転勝利を収めた。
キャプテンの酒井は右サイドバックでフル出場。値千金の同点ゴールを決め、伊藤の決勝ゴールの起点となるクロスも放ち、劇的な勝点3をもたらす2ゴールに関与した。
「(同点ゴールは)トモ(大久保智明)と(伊藤)敦樹といいコンビネーションから決められました。信頼関係からあのようなトライアングルをいろんなところで作っていきたいです。前半はダヴィド(モーベルグ)のところで、僕と敦樹でいい距離感を作れれば、もっと彼が生きたと思います。(揃っての先発が)久々だったので、そこは今後続けることが大切です」
そして酒井は得点シーンについて無我夢中だったので詳しく覚えていないと振り返り、むしろ2点目のアシストをより喜んだ。
「あのほうがサイドバックらしい仕事だと思います。(67分の“3枚替え”のあと)(興梠)慎三さんが入ると、相手はみんなつられます。味方でも、僕もアキ(明本考浩)もまず慎三さんのほうに目が行きますね。あの時は、冷静にブライアンを見ることができました。上手く(リンセンがヘッドで)折り返して、(伊藤)敦樹も上手く決めてくれました」
そのように興梠をまず目に入れるなか、33歳の日本代表サイドバックは最前線でフリーになったリンセンを“見逃さなかった”。
「(ゴールを決めたあと)バタバタしていましたね。(最初はボールを取りに行き)、水も飲みたいし、早く試合も再開したいし、(サポーターとも歓喜し)いろいろ詰め込んでいましたね」
酒井はそう笑ったあと、表情を引き締めた。
「ただ1点返せば、このスタジアムでは必ず何かが起きると信じていました。その結果をもたらせれば、サポーターがまた『勝つのではないか』という雰囲気を作り、さらにパワーをくれます。ここでは絶対に負けてはいけない。ホームで負けるようなチームではあってはならない。そういう意味で良かったと思います」
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レッズの主将はそのように逆転勝利を喜んだ。ホームで先に失点する試合が続いているだけに、その課題とも向き合い――中3日の6月4日、ホームで鹿島アントラーズと対戦する。