【松本】劇的2ゴールの永井龍。渾身ガッツポーズは「咄嗟に出ました」
松本山雅の永井龍 (C)SAKANOWA
後ろを向いてピッチに跪いて座り、両腕で拳を固める。
[J2 25節] 大宮 1-2 松本/2018年7月25日/NACK5スタジアム
松本山雅のFW永井龍が数的不利で1点リードされる逆境を覆し、PKとカウンターから2ゴールを叩き込み、首位チームに大きな勝点3をもたらした。
リーグ戦での永井のゴールは、3月11日の3節・東京ヴェルディ戦以来。しかもその試合は1-2で負けていた。ターンオーバーと言える6月23日の20節・ジェフ千葉戦(〇4-2)以来の先発起用。「ここで結果を残さなければ」と、永井は強い気持ちで臨んだという。
3-4-2-1の最前線に入り、この日のチームの総シュート3本を全て放ち、そのうちのPKを含む2本をしっかり決めてみせた。
そしてゴールを決めたあと、二度とも永井は後ろを向いて両足とも跪いてピッチに座り、脇でぐっと両拳を固めて咆哮をあげる――という渾身のガッツポーズを見せた。
「咄嗟に出ました。あのようにゴールを決めて喜ぶことなんて、これまでありませんでした。気付いたら、自然とやっていました」
無意識のなかで生まれた永井スタイルのポーズだったそうだ。
J1復帰を目指す松本にとって、アウェーの地で昇格争いのライバルチームから獲得した価値ある勝点3。永井にとっては今季2、3ゴール目。サポーターにとっては、この歓喜のシーンは、さらに増えていってもらいたいところ。
それにしても絵になる魂の咆哮だった。
文:サカノワ編集グループ