「特別なEURO、優勝したい」36歳ナーゲルスマンがドイツ代表の監督に就任。サッカー日本代表に敗れたフリック氏の後任決定
ドイツ代表監督に就任した36歳のナーゲルスマン氏。 (Photo by Christian Kaspar-Bartke/Getty Images)
契約期間は2024年7月31日まで。
ドイツサッカー連盟(DFB)は9月22日、ハンス=ディーター・フリック前監督の解任により空席となっていたドイツ代表の新監督に、ユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)が就任したと発表した。契約期間は2024年7月31日まで。来年開催される自国開催のEURO(ヨーロッパ選手権)での優勝を目指す。
DFBの発表によると、フリック監督の解任に伴い、すぐにナーゲルスマンを最優先の候補に交渉を開始。まず来年のEUROに向けて戦うことで合意に至った。
ナーゲルスマンはDFBを通じて、次のように抱負を語っている。
「自国開催のEUROは数十年に一度あるかどうかという特別なイベント。偉大な国で偉大な大会が開催されるこの事実に全てを委ね、私はこの挑戦に大きな意欲を持っています。ドルトムントでのパフォーマンスは始まりです(日本代表に敗れたあと、フランス代表に勝利)。来年、結束の強い集団となって戦います」
DFBのベルント・ノイエンドルフ会長は「来年のEUROは、ドイツサッカー界全体にとって非常に重要な意味を持っています。ユリアン・ナーゲルスマンが代表監督に就任し、代表チームがファンを感動させ、このEUROがスポーツ界にとっての成功となることを確信しています。ナーゲルスマンは卓越した監督であり、最高のモチベーションをもって新しい仕事に取り組んでくれます。私たちは来夏の大会に集中し、ユリアン・ナーゲルスマンを全力でサポートします」
また、DFBスポーツダイレクターであるルディ・フェラー氏は「リサーチを開始した当初から、ユリアン・ナーゲルスマンが私たちの最有力候補でした。彼は絶対的なサッカーのスペシャリストであるだけでなく、彼はヘッドコーチとしての能力の高さを非常に若い年齢でありながら証明してきました」と期待を寄せる。
ドイツ代表は9月シリーズ、日本代表に1-4と敗れ、その翌日にフリック監督が解任に。ルディ・フェラー氏が暫定監督を務めたフランス代表戦は1-0で勝利を収めた。
ナーゲルスマン新体制下のドイツは10月にアメリカに遠征し、アメリカ代表、メキシコと対戦。11月にはウィーンでオーストリア代表と戦う。