【浦和】「悔いは…」酒井宏樹が振り絞ったサポーターへの想い。ルヴァンカップ福岡に敗れ「今日は全てが足りなかった」

「決勝で負けるのは選手にとって本当に耐え難い出来事、なかなか簡単には切り替えられませんが…」

[ルヴァンカップ決勝] 福岡 2–1 浦和/2023年11月4日13:05/国立競技場

「2023 JリーグYBCルヴァンカップ」決勝、浦和レッズは明本考浩がゴールを決めたもののアビスパ福岡に1-2で敗れ、7年ぶり三度目の優勝を逃した。

　浦和のキャプテンを務める酒井宏樹は試合後、サイドをえぐられての2失点について、いずれも読みが外れたと肩を落とした。

「(1失点目は右サイドから)紺野選手が左利きなので、ゲートではなく、浮き球かマイナスかと自分の中で読んでいました。その読みがハズれました（DFの足の下を通すグラウンダーでのシュート性クロス)。2点目は逆に(左サイドから)左利きなので、ゲートを締めましたが……（マイナスのシュート性クロス)。ディフェンダーなので、日常から選択肢を減らしていくという作業の積み重ねで、その読みが当たることがほとんどで、ただ外れることもあり、それが今日の決勝戦で出てしまいました。アップデートし続けるしかなく、こうしたケースもあるとまた学んでいくしかありません」

　そして後半途中、西川周作のPKビッグセーブから流れとスタジアムの雰囲気が一変し、浦和に流れが来た。ただ強烈な声援を受けながらも、あと一歩……あと1ゴール届かなかった。

「負けという結果をしっかり受け止めないといけない。決勝で負けるのは選手にとって本当に耐え難いぐらいの出来事で、なかなか切り替えることは簡単にできません。僕らはプロですし、またすぐ試合があります。次、試合に勝つために、また準備しないといけないです」

　また、酒井は「全てが足りなかった」と敗因を挙げていた。

「この試合に懸ける気持ちは強かったですが、福岡もいいチームで、それはしっかり認めます。(何が足りなかったと感じるか?)全部ですね。今日は全てです。決勝で戦うメンタリティもそうですし、いやぁ……悔いは本当にあのサポーターたちと一緒に喜びを分かち合えなかったことです。本当に申し訳なく思います。そこに対する気持ちが、僕らは足りなかったと思います」

　連戦が続くハードスケジュールのなか、“ファイナルのピッチに立つ”という特別なシチュエーション。そこでただ勝つための(現時点でできる)最高の準備が本当にできていたのか、浦和のキャプテンは自問自答していた。

関連記事>>【浦和】スコルジャ監督「立ち上がりが酷いものになってしまった」「悲しく悪い1日、立ち上がって次へ向かわなければ」

　浦和はこのあと8日にアウェーでAFCアジア・チャンピオンズリーグ・グループステージの浦項スティーラース戦、12日にホームでJ1リーグのヴィッセル神戸戦に臨む。