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鹿島の新指揮官決定的。ポポヴィッチ監督、セルビアでは高評価「強豪への恐れ知らずのアプローチで新風」

町田時代のランコ・ポポヴィッチ監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

今季ヴォイヴォディナを率いて、これまでリーグ5位。

 J1リーグ鹿島アントラーズは2024シーズン、岩政大樹監督の後任として大分トリニータ、FC町田ゼルビア、FC東京、セレッソ大阪を率いた現セルビア1部FKヴォイヴォディナ指揮官であるランコ・ポポヴィッチ(Ranko POPOVIC)氏を招へいすることが決定的となった。現地複数メディアが12月21日のFKヴォジュドヴァツ戦後、鹿島に“移籍”すると報じた。

 セルビア出身でオーストリア国籍も持つ56歳のポポヴィッチ氏は、2022シーズンまで町田を率いたあと、2023-24シーズンにヴォイヴォディナを指揮。これまでレッドスター・ベオグラード、パルチザン・ベオグラードなどの強豪に続いて5位につけている。

 現地メディア『ノゴ・マニア』は12月20日、ポポヴィッチ監督の功績について、わずか4か月の在任期間だったものの「様々な遺産を残した」「チームは目覚ましい進歩を遂げて好成績を収めた」と評価する。特にレッドスターやパルチザンといった優勝候補である強豪に対して「挑戦することを躊躇わず、その恐れ知らずのアプローチが特徴的。セルビアのサッカーに新風をもたらした」と、そのスタイルを好意的に受け止める。結局その名門とのカードは4試合未勝利だったものの、特に直近2試合は好ゲームを展開していた。それだけに後任には彼のようなダイナミックさを持つ人材が求められると希望している。

 ヴォイヴォディナは21日のヴォジュドヴァツ戦のあと、ウインターブレイクに突入。そのタイミングで、ポポヴィッチ監督はチームを離れる。鹿島はヴォイヴォディナに違約金(移籍金)を支払うということだ。

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 ポポヴィッチ氏はこれまでスペイン1部レアル・サラゴサも率いるなど欧州の様々なシーンを知るとともに日本を熟知している点が強みになる。ブラジル路線を歩んできた鹿島がどのようなビジョンを示すのか――注目される。

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