過密日程の代償、三笘薫のブライトン10人負傷。デ・ゼルビ監督「問題をチャンスに変えなければいけない」。サッカー日本代表が臨むアジアカップ、欠場濃厚
三笘薫。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「週3日試合することで代償を払っている」
イングランド・プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCの日本代表MF三笘薫が日本時間12月22日のクリスタル・パレス戦(△1-1)で左足首を負傷し、ロベルト・デ・ゼルビ監督は同27日のトッテナム・ホットスパーFC戦に向けた記者会見で最低でも全治まで4週間かかると語った。
クリスタル・パレス戦で三笘は突破とシュートの際に軸足にした左足を挫いて、その後、選手交代を余儀なくされた。試合後には、足首に負担をかけないように、足を固定して松葉杖をつく姿も確認された。
最近の試合でも負傷欠場を繰り返していたが、重傷は回避された模様だ。クラブ公式サイトや『デイリー・メール』によると、デ・ゼルビ監督は三笘について、足首をの負傷で最低4週間、さらに6週間ほどかかる可能性があると語った。1月に開催されるカタール・アジアカップへの出場は絶望的となった。
またクラブでは現在10人(8人が負傷、2人はベンチ入りはできるかもしれないという)が負傷している状態で、この困難を乗り越えなければいけないと語っている。
「最も重要なのはチームのメンタリティ。(怪我の)問題は多く、そのなかでより良く、よりハードに戦わなければいけない」「8人の選手がいなくても自分たちのスタイルとアイデアを保持するためには、様々な解決策を見つけなければなりません。私たちは問題をチャンスに変えなければいけない」
また指揮官は「週3試合してきた代償になっている」と過密日程に疑問を呈していた。
そして対戦するトッテナムを率いる元横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督のスタンスにも敬意を表した。
「チーム全員でプレーしたい。トッテナムも7、8人の選手が不在のなか多くの試合を戦ってきたが、ポステコグルーは決して泣き言を吐かなかった。我々は受け入れなければならないし、同じように戦えると思う」
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日本代表のエースでもある三笘だが、その疲労度は想像を超えている。まずしっかり完治させてもらいたい。また、日本代表が臨むワールドカップ・アジア2次予選は(日本代表チームやファンにとってのメリットはあるが)三笘自身の「価値」を上げるステージとは言えず、しばらくイングランドでの戦いに集中するのが望ましそうだ。