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元なでしこ田中陽子が“凱旋”、浦和L戦へレッズの応援に「韓国の選手は驚くかと思いますが、力に変えたい」。アジア女子クラブ選手権、仁川現代の一員として決勝へ

記者会見に臨んだ仁川現代の田中陽子(左)とチェ・インチョル監督。(C)佐藤亮太

柴田華絵とは10代でともにプレー「昔からすばしっこくて、体力があるので、相手になるととても厄介な選手」。

[AFCアジア女子クラブ選手権 決勝] 浦和L – 仁川現代レッドエンジェルズ/5月10日18:00/浦和駒場スタジアム

「AFCアジア女子クラブ選手権・インビテーション」の決勝(正式名称『AFC Women’s Club Championship 2023–Invitational Tournament Fina』)三菱重工浦和レッズレディース (日本、WEリーグ)- 仁川現代レッドエンジェルズ(韓国)戦が5月10日18時から、浦和駒場スタジアムで行われる。前日の公式記者会見に、仁川現代の田中陽子が会見に臨んだ。

 女子ACLの本格開催に向けた、プレ大会の大一番。田中は「韓国のチームとして、プライドと責任をもって、絶対勝てるように頑張りたいです」と決意を示した。

 田中は2012年、JFAアカデミー福島からINAC神戸に加入して活躍。日本女子代表にも選出された。その後、ノジマステラ神奈川相模原、スペイン女子1部スポルティング・ウエルバ、ラージョ・バジェカーノ・フェメニーノにも所属。そして2022年からは仁川現代を、中心選手として牽引してきた。チームは現在リーグ11連覇中の強豪である。

 日本、スペイン、韓国のリーグを知る田中は、WEリーグについて次のように語る。

「私がいた5年ほど前と比べ、パワーアップしスピードがあり、これまでの日本のサッカーとヨーロッパの力強いサッカーが融合している印象を受けます。WEリーグは12チームあるのでいろんなスタイルのサッカーを見ることができて、選手のレベルの高さを感じます」

 浦和Lの代表として記者会見で同席した柴田華絵は、2012年に開催されたU-20女子ワールドカップ(U-20女子W杯)でチームメイトとしてプレーしている。今回、久々に再会を果たした。

「15歳から一緒にプレーしてきました。この決勝で戦えるのは期待とともに心から嬉しいです。(柴田は)昔からすばしっこくて、体力があるので、相手になると厄介な選手。(試合では)駆け引きしながら楽しみたいです」

 ちなみに柴田は田中について、「技術が優れている選手。特にキックは両足ともに蹴れて、U-20代表の試合でも両足でゴールを決めるほど高い技術を持っています。試合中の駆け引きを見てほしいです。ポジション的にもマッチアップすると思うので、楽しみです」と語っていた。

 急な試合開催決定で、チケットはこれまで約4000枚が売れている。レッズサポーターの大声援が待っていて、仁川現代にとって、完全アウェーの雰囲気になりそうだ。

 田中はその雰囲気をむしろ力に変えたいと意欲を示した。

「韓国の選手は驚くかと思いますが、私が先にチームメイトに話して、できるだけアウェーの雰囲気だと感じないようにして、むしろ応援を逆に力に変えていきたいです。(応援に)負けないように、自分たちのペースでプレーできるようにしたいです」

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 そのように田中は気持ちを高めた。日本への”凱旋試合”で、この一戦を誰よりも楽しみにしている一人であり、『優勝』へ懸ける思いも強い。

取材・文/佐藤亮太

Posted by 佐藤亮太

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