【なでしこジャパン採点】イングランド戦、及第点3人のみ、あとは全員低めの「2」。杉田妃和が希望の存在に
【WOMAN OF THE MATCH】エレン・ホワイト(イングランド女子代表)
悪くはないが良くもない、最近のなでしこと変わらず2連敗。
[She Believes Cup 第2戦] 日本 0-1 イングランド /2020年3月8日(日本時間9日)/レッドブル・アリーナ
She Believes Cup[シー・ビリーブス・カップ]第2戦、日本女子代表(なでしこジャパン)はイングランド女子代表に0-1で敗れた。
ショートパスでボールを大事にしながら、ロングボールで背後を突くバリエーションも交えて攻撃に変化をつけた。が、相手が嫌がるようなプレーができていたかというと疑問符がつく内容。高倉麻子監督は手応えを得ていたようだが、悪くはないものの、決して良いとは言えず。言い換えると、選手たちは奮闘したとはいえ、最近のなでしこジャパンと変わらない結果に終わってしまった。
▽選手採点
最高点が5、最低点が1。原則として、出場20分以上が採点対象。
▽先発出場
GK
1 池田 咲紀子 3
被シュート13本、枠内7本を放たれたが1失点に抑える。DF陣と連動しながらポジションを取り、スペイン戦より良いリズムを生んでいた。
DF
2 清水 梨紗 2(▽44分)
開始早々にバックパスのミスから決定機を作られるものの、攻撃参加から思い切ったミドルを放つ。26分のシュートブロックでもチームを助けた。しかし前半終了間際に足を傷め交代に。
3 三宅 史織 2
杉田からのバックパスが出た時点でピンチではあったが、2試合連続でミスパスで失点に直結。
22 土光 真代 3
高めの位置取りで特に前半は起点になる。守備面でも破綻しないように、最低限のリスクマネジメントはできていた。
16 宮川麻都 2
相手ウイングに翻弄される場面もあったが、次第にスピードにも慣れてよく食らい付いた。守備重視であれば選択肢に入ってくるか。
MF
6 杉田妃和 3
起点役となってボールを散らし、9分には決定的なミドルを放つ。ヒヤっとするボール逸や最後は失点にも絡んだ。ただなでしこの未来を照らす、貴重な希望の光と言える存在だった。
17 三浦 成美 2
守備に神経を使いながら、ゴール前でフィニッシュに絡むシーンも。
7 中島依美 2
高い技術は発揮している。しかし細かいミスが多い。特にチャンスになりかけたところでのパスミスは、途端にピンチに直結してしまう。
10 籾木結花 2
周りがよく見えている、という印象を受けるポジション取りをしていた。が、周囲が彼女を生かし切れていなかったか。素早いサイドチェンジなどから有効活用したかった。
FW
15 田中美南 2(▽ 76分)
7分、28分、38分に惜しいシュート。しかし「惜しい」ではなく、決めたかった。一方、自身がゴールに向かいすぎず、ハーフスペースを突いた際にチャンスを作り出していたのは、なでしこ再建へのヒントになりそう。
8 岩渕 真奈 2(▽ 66分)
素早くリトリートする相手に苦戦し、スペースを突き切れず。疲れもあったのか、なかなか目立てなかった。
▽交代出場
DF
19 遠藤 純 2(▲44分)
清水の負傷により前半終了間際に投入。攻めの意識が強すぎるが、それをコントロールできれば東京五輪の18人枠も見えてくる。
FW
11 植木理子 2(▲66分)
投入直後にシュートチャンスが訪れたが、DFにブロックされて枠を捉え切れず。もっとゴールにこだわりたい。
FW
23 上野 真実 ―(▲76分)
最後のカードで投入されたが、ゴールはならなかった。
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[文:サカノワ編集グループ]