女子サッカーを牽引する存在に!ちふれASエルフェン埼玉の運営会社が発足
スポーツ事業を専門とする新会社の運営で、ちふれASエルフェン埼玉が活動をスタート!(C)SAKANOWA
長野風花、福元美穂ら獲得。「なでしこリーグの活性化につなげたい」と抱負。
ちふれホールディングス株式会社(本社:埼玉県川越市、片岡方和社長)のスポーツ事業新会社設立記者会見が2月4日、東京都内の同社で行われた。
ちふれホールディングス社がなでしこ2部リーグの「ちふれASエルフェン埼玉」の運営を主目的とするスポーツ事業会社「株式会社エルフェンスポーツクラブ」(本社:埼玉県狭山市、西崎祥晃社長)を設立。これまで運営していた組織「NPO法人エルフェンスポーツクラブ」は2019年2月2日をもって解散し、新会社がすべて引き継いだ。
ちふれホールディングス社は2011年の女子ワールドカップ優勝を勝ち獲ったものの決して十分とは言えない環境でプレーする女子サッカー選手たちのサポートを開始。2013年以降、一部の選手をスポーツ枠特別社員として雇い、さらに飯能研修センターをクラブハウスとして使えるように提供。トップパートナーとして、最大限の支援に努めてきた。
さらなる女子サッカー界の活性化とチーム運営や経営基盤の強化の必要性を考えて、今回、スポーツ事業の株式会社設立に至った。
新たに設立された株式会社エルフェンスポーツクラブは「今後は地域への貢献はもちろん、企業として培ってきたノウハウを最大限に活用し、ちふれASエルフェン埼玉、そして女子サッカー界を牽引する存在になるべく、事業活動に取り組んでまいります」と方針を示している。
記者会見で片岡社長は「2011年のドイツ・ワールドカップ(W杯)で優勝した選手たちの努力してきた姿を見て、事業に取り組む私自身はどうなのか? 目標に取り組む彼ら、彼女たちのように強い心を持てているのか? そう考えるキッカケを与えてくれました」と、女子サッカーを支援するようになった動機について語り、今後、傘下となる新会社との関係やビジョンについて次のように説明した。
「グループ初のスポーツ事業挑戦になりますが、当社のような決して大企業とは言えない企業でも、(トップパートナーの株式会社スズキトラスト、株式会社タムラ製作所など)多くの方のご協力をいただきながら、知恵を絞って運営を行うことで、女子サッカーを牽引するチームができる。そのような事例を作ることが、なでしこリーグの活性化にもつながるという想いを胸に、企業で培ってきたノウハウを最大限に活用し、事業活動に取り組んでいきます」
また、株式会社エルフェンスポーツクラブの西崎社長は、「女性を応援する企業、ちふれグループの新会社の代表として、まずサッカーに取り組むアスリートをしっかり支え、日本に欠くことのできない女子サッカークラブ作り上げることを目標に、全力で経営にあたることを約束します」とあいさつした。
ちふれASエルフェン埼玉は、菅澤大我強化ダイレクター兼監督のもと、昨季2部3位で、わずか勝点1差で昇格プレーオフに臨めなかった。今季は2部優勝による自動昇格を目指す。
新戦力として、日本女子代表(なでしこジャパン)の長野風花が仁川現代から、2011年のドイツW杯優勝メンバーの福元美穂もINAC神戸レオネッサ、新エース候補の山本菜桜美(←スフィーダ世田谷)ら計12人を獲得。2004、08年と2大会連続五輪出場の荒川恵理子も健在だ。また、W杯優勝メンバーの一人である山郷のぞみが、ヘッドコーチ兼ゴールキーパーコーチを務める。
菅原監督は「今シーズンは非常に良い補強ができ、強力な布陣になりました。1部昇格を目指すことは当たり前で、近い将来、1部で安定的な成績を残すこととともに、女子サッカーに限らずスポーツ界にエルフェンのサッカーのスタイルや取り組みが認知されるようなチームにしていきます」と意欲を示した。
文:サカノワ編集グループ