SNS誹謗中傷問題、相撲界では母・祖母が“犯人”という衝撃の展開
(Photo by Chris McGrath/Getty Images)
弁護士を介しての調査で判明。
J1リーグのFC町田ゼルビアが10月、SNSでの誹謗中傷の被害を受けて、発信者情報開示の申し立てを行い、人物を特定したうえで名誉毀損と信用毀損容疑の告訴状を東京地検に提出したと報じられた。
スポーツ界での誹謗中傷問題が、アスリートを悩ませている。そうしたなか、10月23日、大相撲の幹希の里が、西岩部屋の公式サイトで、部屋に対する誹謗中傷が絶えないことから弁護士を介して調査したところ、母と祖母が書き込みをしていたことが分かったと報告した。そのため同力士は関係者に謝罪、そのうえで西岩部屋での活動を続ける意向を示している。
エックス(旧ツイッター)で二つのアカウントが3か月にわたり、西岩部屋に対する誹謗中傷を行っていた。一時は父も加わり、「家族を崩壊させた者は一生許さない」「我が子の状態に戻って帰ってくるのを待つ」といった書き込みがあったという。
幹希の里は当初から怪しいと思った母に直接問いただしたものの否定された。その後も投稿は続いた。そして8月末、弁護士を介して調査し、母方と母方の祖母だと特定した。
弟もこの部屋に所属していたことがあり、部屋の指導に問題はなかったと伝えているという。そのため幹希の里は家族との縁を切り、分籍したと報告している。
幹希の里は「これまで責任を感じる毎日ですが、後援会の方々や力士の皆から温かい言葉をかけていただきとても励みになっています。そのお陰で自分は今も頑張れています。稽古やトレーニングをやり切った瞬間がすごく幸せです。まだまだ自分の思いは書き切れませんが、ここからは九州場所に向けて集中します。これからも一生懸命西岩部屋で頑張ります」と真摯な気持ちを伝えている。
日本相撲協会の公式サイトによると、幹希の里は最高位・三段目八十枚目。最近は二場所連続で勝ち越している。