【浦和】鹿島とのクラシコへ スコルジャ監督「笛が鳴る前のロッカーで勝敗が付く」、レッズのキーマンに二人を挙げる。鈴木優磨&レオ・セアラ「脅威は二人だけではない」
鹿島戦へ抱負を語った浦和のスコルジャ監督。(C)SAKANOWA
「最優先は勝利。サポーターに喜びをもたらして自信を深め、勢いにつなげたい」
[J1 6節] 鹿島 – 浦和/2025年3月16日14:00/県立カシマサッカースタジアム
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が3月14日、オンラインによる記者会見に臨み、2日後のJリーグにとっての“クラシコ”鹿島アントラーズ戦に向けて抱負を語った。
リーグ戦の対戦は最近3年間、6連続引き分けである。鬼木達監督が就任して「勝ち切る」ことに一段とフォーカスを置くようになった鹿島は、リーグ4連勝中で4勝1敗と好調だ。しかも鹿島はホームゲームで25試合無敗。先週末にファジアーノ岡山を下してようやく今季初白星を手にした浦和がその敵地に乗り込み連勝を狙う。
スコルジャ監督は「非常に強力な攻撃陣の選手がいます。鈴木優磨とレオ・セアラで11点のうち8ゴールとチームの7割以上の得点を決めています。彼らを止めるのは非常に大きなチャレンジになりますが、鹿島の脅威は彼らだけではありません。鹿島は4連勝していて、組織的でモチベーションのあるまとまったチーム」と、注意すべきは2トップだけではないと警戒していた。
「鹿島は多彩な攻撃を仕掛けられるので、組織的にしっかり守りたいと思います。鈴木に向かうロングボールだけでなく、(地上戦で)つなぐ場面にも準備しなければいけません。
ロングボールに対する処理は良くなり、次の試合でも向上させたいです。岡山戦でキーとなった要素は(安居)海渡とサミュエル(グスタフソン)のハードワークでした。彼らがセカンドボールを回収することで、ピッチの中央でゲームコントロールできました」
そのようにセカンドボールの攻防もポイントに挙げる。柴崎岳、樋口雄太、そして知念慶と揃うボランチとの攻防も注目点になる。
スコルジャ監督は「最優先は勝利」として、次のように鬼木監督の就任した鹿島を分析していた。
「(鬼木監督が率いた)川崎と鹿島では、スタイルが少し違うと思います。川崎は魅力的かつ攻撃的で、鹿島はよりバランスを取っていると感じます。川崎は細かくパスをつないで攻撃を組み立てますが、鹿島は違ったプレーをしてきます。川崎と鹿島にいる選手の特徴の差でもあると思います」
そしてレッズとしては、連勝できれば自信を深められる「大きなチャンス」だ。
「好調な鹿島とのアウェーゲームで、難しさはよりあります。戦術的な戦いはもちろん重要ですが、期待が高まるなか、心理的・メンタル面もポイントになります。90分の中でいろいろな時間帯があり、悪い時こそ一丸となって戦い続けることが大切です。ここで勝利を収められれば、連勝し自信を深め、サポーターに大きな喜びをもたらせます。それが勢いにもつながると思います」
また、スコルジャ監督はこうした注目を集めるクラシコでは、試合直前のロッカーでの雰囲気が重要だとも強調する。
「いい形でモチベーションを上げたいと思います。クラブにとって、サポーターにとっても、鹿島とは単なる一戦ではなく、特別な試合です。選手一人ひとりがそれを認識して臨むことが重要です。
雰囲気づくりの話はしていますし、試合開始と同時に激しい試合になります。笛が鳴る前からモチベーションを上げられれば、岡山戦のように高強度のスタートを切れるはずです。さらに強度を上げていければと思います」
「このような試合はホイッスルが鳴る前のロッカーで勝敗が付きます。バランスよく準備しないといけません。しっかり戦う準備が必要ですが、やりすぎてもいけない。試合中も難しい時こそ、落ち着いてプレーしなければいけません。岡山戦でのチアゴに出されたイエローカードはいりませんでした。戦った結果として出されたイエローカードは仕方ありませんが、あのような振る舞いからの警告は避けなければいけません」
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ホームゲーム25試合無敗という“無敵要塞”カシマ。浦和がその歴史を止める勝利を狙う。