【川崎】初のACL制覇へ、思い出される長谷部茂利監督のあの言葉「『いずれ獲れる』と思っているクラブはタイトルを獲れない。クラブ一丸で、必ず勝つ。次はない。そのライン上にいる」
川崎の長谷部茂利監督。(C) 2025 Asian Football Confederation (AFC)
福岡に初タイトルをもたらした2023年ルヴァンカップ後の記者会見で。
[ACLE 決勝] アル・アハリ・サウジ – 川崎/2025年5月3日25:30/キング・アブドゥッラー・スポーツシティ
AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)エリート決勝、アル・アハリ・サウジFC – 川崎フロンターレの一戦が日本時間5月3日25時30分(4日1:30)から、サウジアラビアのジェッダにあるキング・アブドゥッラー・スポーツシティで行われる。
いずれも勝てば、初のアジア制覇となる。
長谷部茂利監督のもと、川崎は準々決勝のカタール1部アル・サッド戦、延長120分から中2日でのクリスチアーノ・ロナウド擁する準決勝のアル・ナスル戦と、思い切ったローテーションを敢行。その采配が見事に的中し、ファイナルへの切符を掴んでみせた。
ここで思い出されるのが、2023年、長谷部監督がアビスパ福岡時代にルヴァンカップ優勝を果たしたあとの記者会見での言葉だ。
初の主要タイトルを福岡にもたらしたわけだが、東京ヴェルディの黄金期にプレーした経験のある指揮官は「『いずれ(タイトルを)獲れる』と思っているクラブはあると思うが、それでは獲れない」と強調。“今日しかない”とクラブ一丸となった一人ひとりの想いを結果で残す、それが決勝だと力説した。
「『いずれタイトルを獲れる』と思っているクラブはあると思いますが、それでは獲れない。必ず今日勝つ。クラブ一丸で、今日獲れなかったから次はないかもしれないと。そのまさに瀬戸際、ライン上に立っていて、そこで何とか勝つことができて、歴史は変わりました」
もちろん今回懸かっているのはアジアのタイトルであり、国内全てのタイトルを獲得している川崎と当時の福岡では、シチュエーションが異なる。
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決勝で敗れて「いい経験になった」と言って、二度とファイナルの舞台に立てなかった選手は星の数ほどいる。
ここで勝つしかない――。川崎に関わる一人ひとりの想いがサウジアラビアのピッチに集約できた時、ピッチに立つ11人の選手たちは声援を力に変えてゴールを奪い切るはずだ!