【川崎4-5磐田】VAR介入、なぜ「得点取り消し」→「PK」!? ジャーメイン良の決勝点は極めてレアケース
写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ジャーメインのハンドでゴール無効、遡って瀬川のハンドと判定。
[J1 2節]川崎 4-5 磐田/2024年3月1日19:00/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
J1リーグ2節、ジュビロ磐田が川崎フロンターレとの撃ち合いを5-4で制して、J1復帰後リーグ初勝利を収めた。ジャーメイン良がPK2発を含む4ゴールを奪う圧巻の活躍を見せた。
磐田の5点目は、VARが介入して、一旦ジャーメインのゴールが取り消されたあと、川崎の瀬川祐輔のハンドで改めて磐田にPKが与えられるという”レアケース”が発生した。
VARはゴールシーン、ゴールに関わるシーンについて、すべてファウルの有無をチェックをしている。そして競技規則では、ゴールに関わる局面では、手・腕にボールが触れていた場合、いかなる状況でも全て「ハンド」のファウルになると規定されている。
今回ジャーメインが瀬川と競り合った際、VTRで確認すると、その手に一瞬ボールが触れていた。例えば、これが”ゴールに関わらないプレー”であれば、ハンドとはならなかった可能性が極めて高い。
ただし、ゴールに関わる場面のため、VARがこのようなシーンを見つけた場合、必然的(自動的)にハンドのファウルを主審に進言しなければいけない。
そこでジャーメインのハンドでゴールは取り消された。しかし、さらに遡ると、その直前には、瀬川の腕にもボールが触れているのだ。
そのため「ハンドでジャーメインの得点取り消し」→「遡って瀬川のハンドのファウル」→「磐田にPK」と、飯田淳平主審は判定を下したのだ。そのため瀬川にイエローカードも提示された。
つまり当初は「瀬川のハンドの反則をアドバンテージで流す」→「ジャーメインが得点」とされたはずだったが、VARの介入により「ジャーメインのハンド」からシーンを遡っての決定となった。
このPKをジャーメイン自らが決めて、磐田が壮絶な撃ち合いを制してみせた。
いま読まれている記事>>大谷翔平と同日の結婚発表「1匹はいません」「お相手は新潟出身」、アルビレックスDF長谷川巧が入籍
ベガルタ仙台、横浜FCでプレーしてきたジャーメインのJ1リーグの1シーズン最多得点は「3」だったが(2018年仙台、2022年横浜FC)。それをこの2節の1試合で上回ってみせた。