トッテナム移籍の高井幸大へ、昨季まで川崎を率いた鹿島の鬼木監督がエール「顔つきが変わった」「チャレンジャーであり続けてほしい」
高井幸大 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「自分が一緒に戦ってきた時よりも、表情が引き締まり、いい顔をしています。本当に、世界の舞台で彼らしく戦ってほしい」
[J1 23節] 川崎 2–1 鹿島/2025年7月5日19:00/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
J1リーグ23節、鹿島アントラーズは川崎フロンターレとのアウェーでの一戦、レオ・セアラのゴールで先制したものの、伊藤達哉とマルシーニョのゴールで1-2の逆転負けを喫した。鹿島は前節までの首位から4位に順位を落とした。
鹿島の鬼木達監督は、初めてアントラーズの指揮官として等々のスタジアムに戻ってきた。しかし、白星を手にすることはできなかった。
そして試合後の記者会見、このゲームを最後にトッテナム・ホットスパーFCに移籍するため(正式発表はメディカルチェックを経てから)、川崎の活動を離れる高井幸大についてコメントを求められた。昨季までチームメイトとして共に戦った弱冠20歳のセンターバックに、何かアドバイスは? と問われると、鬼木監督は「自分がアドバイスするような立場にはないと思いますが……」と、次のように熱いエールを送った。
「17歳の頃から見てきたなか、今、顔つきも変わりました。目つきも、自分が一緒に戦ってきた時よりも、表情が引き締まり、いい顔をしています。本当に、世界の舞台で彼らしく戦ってほしいと思います。チャレンジャーであり続けてほしいです」
さらに、鹿島の監督としての初めての等々力での指揮について、次のようにも語っていた。
「試合中に何か、というのはなかったです。ただ、やはり、知っているチームでもありますので、劣勢になった時の難しさを感じました。試合巧者と言いますか、どうやって時間を使ったり、どうやってゲームを組み立てたりといったところは、差があったと思います。悔しさはありますが、何より、選手を躍動させられなかった。自分自身がこの舞台に帰ってきて、改めてそこの悔しさのほうが大きいです」
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鹿島の選手たちを、勝たせられなかった……。何よりそのことを鬼木監督は悔やんでいた。