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目標は”完全優勝”。川崎の鬼木監督が磐田との最終節で狙う「勝利と記録」

川崎フロンターレの鬼木達監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

J1残留の懸かる相手の状況や心理は「意識しないと言えば嘘になるが…」。

[J1 34節] 川崎 – 磐田/2018年12月1日/等々力陸上競技場

 J1リーグ2連覇をすでに決めている川崎フロンターレの鬼木達監督が11月29日、メディア対応を行い、12月1日にホームで迎えるジュビロ磐田戦に向けて抱負を語った。

 磐田はこの最終戦で負ければ、他チームの結果によってはJ2に降格する可能性がある。その相手のチーム状況や心理が試合に影響するかどうかについて指揮官は、「多少なりとも、意識しないと言えば嘘になりますが」と語ったうえで、次のように強調した。

「ただ、自分たちはいつも自分たちのやるべきことをやって勝ってきたと思っています。そこのところで、相手にフォーカスするよりも、最終戦でのホームというところでは、自分たちにフォーカスして、まだまだ優勝は決まったものの課題は多いなかで来ているので、少しでもクリアしていきたい。そういう意味では『自分たち』かなと改めて思います」

 また、川崎には最少失点と最多得点も懸かる。これまでリーグ26失点の最少失点を記録しており、2位のFC東京とは5点差。一方、得点数55も横浜F・マリノスと並んで1位タイ。狙うのは、もちろん最多得点&最少失点での”完全優勝”だ。

「(最少失点と最多得点について)そこは実現したいです。ただし、まず、勝たないと意味がありません。そこのところは自分の中で勝負を大事にしている。『勝って』そういうところを決めていきたいです。

(集大成という想いで臨む?)やはりそういう想いはあります。そこはずっと1年間、苦しみながら続けてきたこと。その自分たちらしさというもので締め括りたい。それをやるためには選手が楽しく躍動することが一番。勝利と結び付けたいです」

 前節の北海道コンサドーレ札幌戦(●0-2)でほぼ5バックの陣形で臨み内容が伴わず敗れている磐田が、今回、どのようなシステム、どのようメンバーで試合に入るのは読めない。ただし、川崎は相手の出方を警戒しつつも、しっかりとホームで足もとを踏みしめ、大逆転優勝を決めた昨季の最終節のように――最後まで攻め貫く。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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